JBBF ジュニア有望選手強化練習会 参加レポート 前編
東海大学15号地下トレーニングセンター。広大な空間にラックが並ぶ
地下に位置するが、窓から外の光が入るため閉塞感がなく明るい
高重量のダンベルも並ぶ
マシンも並ぶ。ウェイトはピンを指すのではなくレバーで切り替えるタイプ
ショートバーやWバーも大量にある
練習会開始。広島や北海道など遠方から参加する選手も少なくなかった
講師紹介。左から合戸氏、佐名木氏、三矢氏、相澤氏、辻本氏、鈴木氏
ご存じ、ゴールドジムを運営するTHINKフィットネス。本練習会の協賛企業である
JBBFの活動と価値、選手としての行動について
特筆して、地元のお祭りや海岸等でのイベントなどJBBFの許可のない大会やイベントに参加する際には都度の確認と承認が必要となる点に関して深く注意を促し、あくまでJBBFは競技団体であるためJBBFの選手としてのプライドを持って臨むことを強く提言した。
また、有賀誠司氏(ジュニア委員会委員長)からはJOC公認団体は各競技に一つだけと枠が決まっており、複数のコンテスト団体はあれども競技として認められているのはJBBFだけである点も補足された。
実技講習は複数のグループに分かれて順に全ての講師を回っていく。実技に入る前のアイスブレイクは相澤隼人氏が担当した
各グループ会話が弾む
実技講習開始
相澤氏によるバーベルカール。過度にフォームを意識せずに腕を降ろして上げるだけ、それが基本になる。
腹圧をかけ尻をしめ重心をまっすぐに保つ。下ろした時に肘が曲がったままにならないことも重要。
手首は伸ばさず、下ろした時でも掌屈しておく。掌のどの位置で握るかでも感覚は大きく変わる
合戸氏によるベンチプレス指導。順番にベンチをしていく。
最後は必ず肘を差し切ることを強調した。そうすれば大胸筋の内側にも刺激が入り、差し切らないと三頭筋に刺激が入ってバランスも崩れていってしまう。重いものを扱うと体は楽な方へ行こうとするが、よりキツい方へと自ら向けることが大事。
ボトムで肘を直角に保つことも重要なポイント。肘の曲げ伸ばしをすると「やってる感」はあるが、それではフルストレッチはかからない。下ろしたときに肘を直角に保つことで大胸筋のフルストレッチにつながる。ダンベルでやるときも同じ。
女子選手は辻本俊子氏(JBBF会長)と鈴木詠子氏(JBBFジュニア委員会・JOC強化スタッフ)指導のもとストレッチから開始。
90分の間に複数の種目を行う。まずはスクワットのフォームチェック
左右差、足の裏と重心位置、体幹部の固定や腹圧、骨盤の前傾後傾など個々に相談を受け、アドバイスやケアなどの指導が行われた
ベンチプレスでは開始位置までしっかり肘を伸ばしきることやアップの時に調子をみて違和感のないグリップに変える方法などが紹介された
胸のストレッチ感を得たり、フォームに違和感を感じたときには腕立て伏せで修正できることもある
軽い重量ばかりをやっていると腕で上げられる範囲に留まってしまうため、ハーフレンジでも良いのでたまには重いものを扱うように。また、同じ重さや刺激に慣れさせないためにもパターンを変えるのも重要。
佐名木宗貴氏によるスクワットの指導。大阪連盟理事を務め、JBBF関連委員会にてジュニア育成とアンチドーピング教育などに携わる。
ハイバー・ナローのスクワットとローバー・ワイドのスクワット、2つのスクワットを行う
腹圧を入れる時に、リフターは腹部に空気を入れるがボディメイク系の選手はポージングのように胸部に空気を入れてしまうことがある。そうするとベルトもあまり意味をなさないため「腹圧と胸圧」を切り分けることが重要。
三矢紘駆氏。ボディビルに関連する論文が国際学術誌に多数掲載されている。多くのトレーニングを積むも脚のカットがでなかった経緯があり、どうすればいいかを研究し始めた結果、レッグエクステンションを用いた大腿直筋へのアプローチに辿り着いた。
正解はないとした上でバリエーションの一つとして紹介。レッグエクステンションは教科書的なやり方では膝しか動かないが、大腿直筋は膝を伸ばす+股関節屈曲作用があるためレッグエクステンションを多関節種目として扱う。画像は腰が浮いたNG例。
骨盤が少し後傾するポジションをとり、戻した時でも尻が浮かないようにして股関節の屈曲を保ち続ける。一気に上げてその倍の時間ほどで負荷を抜かずに戻し、姿勢を保つためにグリップをしっかり握るのも重要。
股関節も膝関節も伸びた一直線に近い体勢での動作は「やってる感」は得られるが、可動域がとれないため非効率である。また、マシンの慣性により最大収縮ポジションで負荷が抜けないようにするため、勢いを入れず一定の速さで動作する方法も紹介。
筋肥大に大事な3つは機械的張力、筋損傷、科学的ストレス。「重いのは扱えたけどちょっとパンプが足りなかったな」など、この3つが全て満たされているかを考えることが大事。なお外側広筋はハイバーのスクワットがおすすめ。
グループが各講師を一巡したところで前半が終了。休憩に入っても講師への個別の質問や相談が相次いだ
熱量と向上心の高さが伺い知れる
取材・文:せきぐち









