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躍動する若き才能 キックボクサー木村ミノル (1/2)

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掲載日:2015.06.05


日々のトレーニングで美しく鍛え上げられた輝く肉体を持つアスリートを紹介する「フィジーク・アスリート」。
第1回目は弱冠20歳でありながら、キックボクシング界に旋風を巻き起こしている木村ミノル選手。祖国ブラジルの血を引く若きイケメン格闘家は人気と実力を兼ね備えた、注目株であることは間違いない。

Q. 木村選手が現在行っているカテゴリーはキックボクシングですか?
はい、キックボクシングです。

Q. 現在木村選手は主にどこで試合をしているのですか?
自分が今出場しているのはKrushですが、以前K1で活躍していた選手達は現在はほぼKrushを戦いの場にしています。元々私が目指していたのはK1チャンピオンだったのですが、ご存じの通りK1自体が消滅してしまいましたので、戦う場をKrushに移したというのが現状です。

Q. それではK1での戦歴もあるのですか?
はい、以前K1で行われていたK1甲子園に出ていて、東日本でチャンピオンになったのですが、主催者側の都合で全日本大会が延期になってしまいました。

Q. その後の流れはいかがですか?
最初はキックの団体でランキング10位から上がっていってチャンピオンを狙っていて1位まで行きました。そしてその直後Krushからオファーをいただき、自分は元々K1でチャンピオンになる夢を抱いていたので、キックのランキング1位を捨てて、Krushで戦う事を決意しました。

Q. チャンピオンへの挑戦権を得るには強い以外に求められることがあるのですか?<
実力があることは前提となりますが、勝つことだけに徹してつまらない試合をしてはいけません。とにかく目立って結果を残した選手がチャンピオンに挑戦する権利を得ることができるのです。

Q. 目標とする選手はいますか?
日本人の格闘家として尊敬するのは魔裟斗選手です。K1が今でも存続していれば、間違いなくK1チャンピオンを目指していました。



Q. 現在20歳とのことですが、K1甲子園の頃は何歳くらいでしたか?
K1甲子園の頃は17〜18歳でした。

Q. 格闘技を始めたのは何歳ですか?
始めたのは10歳です。

Q. その時始めたきっかけは?
その頃はまだK1だとか格闘技は全く見ていなくて、ロッキーなどアクション映画を見て格闘技をやりたくなりました。そして家の近所にキックボクシングジムがあったので、母に連絡してもらいすぐに入会させてもらいました。

Q. 初めて大会に出たのは何歳ですか?
始めて3ヶ月ですから10歳の時に出ました。3ヶ月の時に空手のオープン大会があり、キックの選手も出ることができたので出場しました。まわりはみんな黒帯の空手選手でしたが、そこで準優勝しました。でもその時は空手着などなく、一人キックパンツでの参戦でした。

Q. 木村選手はイケメンですが、ハーフなのですか?
いいえ、クォーターです。母が日系のブラジル人で、父がイタリア系のブラジル人でいろいろな血が混じっていてよくわからないです。

Q. 生まれは日本なのですか?
いえ、3歳で日本に来ました。生まれはブラジルです。

Q. 国籍はブラジルですか?
はい、そうです。日本での生活が長いので、普段はもちろん日本語を使っていますが、ポルトガル語を使う事はできます。

Q. 将来的にはブラジルでも試合をしたいですか?
はい。生まれ故郷ですから、是非したいです。

Q. ブラジルではキックボクシングが盛んなのですか?
ブラジルではどちらかというと、総合格闘技が盛んです。柔術とか。

Q. 日本に来られてからはずっと山梨県で活動されているのですか?
はい、去年の7月に今行っている都内のジムに移籍しました。それまでは山梨にいましたし、山梨県のジムに所属していました。

Q. 出身地はブラジルのどちらですか?
ブラジルはクリチバというところで、ヴァンダレイ・シウバのジムがあったところで、格闘技は比較的盛んに行われています。

Q. 魔裟斗選手が憧れと聞きましたが。
はい、勝てばいいという選手が多い中、魔裟斗選手はファンのためとか、盛り上げるためとかを最初の準備の段階から考えていて、プロ意識の高い選手です。選手自身の勝負は試合なのですが、あおりとか記者会見でもファンに対するアピールを重視されています。

Q. 格闘家からすると魔裟斗選手は未だカリスマですか?
はい、カリスマです。でもあまり言っていられないですね。魔裟斗選手がいたっていうことが忘れられるくらい今の選手ががんばっていかなければいけないと思います。



Q. トレーニングについての話をお聞きしたいのですが、普段はどのようなトレーニングを行っているのですか?
普段はトレーナーさんとシャドウを3ラウンドやって、スパーリングやって、ミットやって、またシャドウやって、それをすべて全力でやるのです。それを1週間土曜日まで続けて、日曜日だけはオフにしてリフレッシュする感じです。練習中は常に全力なので、吐きそうになったり、泣きそうになったり、頭がおかしくなるような感覚になることもあります。

Q. トレーニングメニューはトレーナーさんが決めているのですか?
はい、そうです。トレーナーさんがその日の体調などを考慮してメニューを組んでくださっています。

Q. 他にはランニングなどの有酸素系のトレーニングを行いますか?
ランニングはトレーニングというほど追い込んでやることなく、リフレッシュ程度には行います。身体にストレスを溜めない為にはランニングするのも良いと思います。

Q. ボクシングなどのイメージではランニングなどをとてもハードにやり込んでいる印象がありますが、そういう感じではないのですね?
うちのトレーナーさんは他のジムと違って、練習を常に全力でやらせるのです。練習中に抜いたりすることは全くないので、逆にトレーニング以外の時はランニングとかせずに、その分休養にあてて、身体を休めて次の練習で100%の力を出せるようにという考えです。

Q. ウェイトトレーニングは全くやらないですか?
はい、やってないです。普段の練習でそれとは別にウェイトをやる余力はないのが実情です。

Q. 木村選手は見事な腹筋をお持ちですがどのようなトレーニングを行っていますか?
腹筋のエクササイズも特に行いません。今は純粋にキックボクシングのトレーニングだけです。それでも筋肉は大きくなり、筋力は強化されているので、今のト レーニング方法は自分に合っているのだと思います。でも山梨にいる頃はウェイトをガンガンやっていました。

Q. それでは栄養についてお聞きしますが、サプリメントは摂っていますか?
はい、昨年より株式会社ボディフィットさんよりMaximum Performance Nutritionのサプリメントをサポートしていただいています。練習前にはBCAAHYPER PUMPを飲んで、練習中には時間を見ながらBCAAをこまめに摂ります。そして練習後はグルタミンとプロテインを飲んでいます。今はベリーベリー味が好きです。
そして、食事の後に脂肪燃焼効果のあるMAX BURNを飲んで、寝る前にはテストステロン分泌促進するT-BOOSTERを摂っています。これを飲むと疲労感が全然ちがって、次の日も全力でトレーニングができます。

サプリメントスポンサー Maximum Performance Nutritionの中澤社長と


Q. 他社製のサプリメントと成分を比較したりもするのですか?
はい、自分はサプリメントだけでなく食事についても何でも、その成分を調べるのが好きなので、いろいろなメーカーのサプリの成分も調べています。HYPER PUMPの成分を見たりして他のメーカーのものと成分を比較すると全くレベルが違うのがわかりました。これを練習前に飲むことにより、集中力が高まりガツンと気合いが入ります。今サポートしていただいているから言う訳ではありませんが、絶対お勧めのサプリです。

Q. 木村選手がHYPER PUMPを摂ることによって得られる効果はどのようなものですか?
これを練習前に飲むことにより、集中力が高まりガツンと気合いが入ります。

Q. 次に試合についてですが、木村選手はどのようなファイトスタイルなのですか?
今までは小細工無しに真っ向勝負を挑んできたので、勝つか負けるかというスタイルでやってきました。見る側には面白い試合をやってきたと思いますが、これからは勝負にもこだわらなければならないので、真っ向勝負をしながらも鉄壁のディフェンスが出来るようなファイトスタイルを確立させなければならないと思います。お客様がハラハラ、ドキドキ楽しめるような姿勢は変えずにディフェンスを磨いている途中です。

Q. 自分の中で真っ向勝負にこだわる固いポリシーをお持ちなのですか?
はい。でも、自分も試合前は怖いです。控え室にモニターがあるので、前の試合の様子がわかるので、逃げて勝った選手を見ると、正直「いいなー」とか思います。自分は緊張していたり怖かったりで、試合の前は震えたりするんです。
そんな時は30分くらい鏡の前で自分を見つめます。そしてそれを行うと大抵、恐怖心が限界を超えてしまって、スイッチが入ってしまって、目が飛んだような状態になってしまってそのままリングに上がるという感じです。

Q. 格闘家の皆さんは殴られても蹴られても再びリングに上がりますがどのような心情なのですか?
自分にとって格闘技は生きる場所です。だから、そこで負けたくない気持ちが強いです。また、自分たちは何度も試合をしますが、お客様でその時一度だけ自分の試合を見に来てくれた人がいたとしたら、その時自分が手抜きの試合をしていたら失礼だと思います。だから常に全力でどの部分を見てもらっても何かを感じてもらえる試合を心がけています。リング上で逃げている選手を見たら、子ども達も夢が見られないじゃないですか。そんな試合はしたくありません。
そのような事はいつも真剣に考えたりします。自分でも自分を信じ切っています。自分がリングに立てば何かが起きるとわかっているのです。Krushの興業で一番いい試合をする自信は毎回あります。試合に勝つことは大切ですが、観客の皆さんを楽しませるということも重要視しています。

Q. 今後のプランニングをお聞かせください。
近い目標としては日本チャンピオンになることです。そしてもちろん世界チャンピオンを目指していますが、それだけでなく一般の人を巻き込んで時代を変えるムーブメントを作りたいです。

Q. それは具体的にはどのようなイメージですか?
道を歩いていたら、動けなくなるくらいファンに囲まれたり、自分一人で何万人も集められるようなプロファイターになりたいです。それはとても大きな目標ですが、それを持たないことには実現できないと思います。

Q. 多くの選手がいる中、そこから抜け出す為にはどのような事を考えますか?
やはり、注目されるようなストーリーを自分で作り上げていく必要があります。そのために記者会見などではひと工夫しなければなりません。
自分はKrushに移籍して一発目の試合で、大会まで1ヶ月しかなかったのですが、元チャンピオンから試合のオファーがきました。
まわりからは到底無理ではないかという声ばかりだったのですが、そこで挑戦したいと自分は思って、さらに記者会見でも先輩の元チャンピオンをつかまえて、胸を借りますではなくて、あえて上から噛みつくように「お前なんかに負ける訳ねえ!!」という態度で臨んだことにより、自分では完全に吹っ切れてしまって、試合でもKO勝ちすることができて、それから自分の中で自信が出て、トントン拍子にタイトルマッチにまで至りました。
チャンピオンに挑戦するにはそれくらいの注目度がないといけないと思います。プロとしては試合で強いのは当たり前で、それ以外のプラスアルファをアピールしていかないとダメだと思います。

Q. マスコミ受けするためにはビジュアル面も重要ですよね?
はい、とても重要だと思います。



Q. 非常にイケメンの木村選手ですが、将来モデルが出来そうですが?
はい、やりたいです。お仕事は何でもやっていきたいです。モデルのお話もいただけるように、常に意識しています。

Q. ビジュアル面を意識するために特にボディメイクで行う事はありますか?
身体の面では普段から特に食事面で節制をしています。試合が終わるとどうしても身体は大きくなってしまうのですが、脂肪がついてだらしない身体にはならないために、トレーニングは継続して行っています。また人前に出るときやファンの方が集まるイベントなどの時はしっかりした格好をして行くようにしています。

Q. ファッションには興味があるのですか?
はい、雑誌とか見て、格好いい人の真似をしたりしています。ファンの皆さんは格好から入ってその後試合を見てもらうという流れなので、スタートをうまくしておかないと新しいファンを獲得できるかと思って、ファッショは結構気にしています。

Q. キックボクシングは何歳くらいまでやる予定ですか?
自分の中では32歳まで現役を続けるつもりです。

Q. 32歳とは微妙な数字ですが?
30歳過ぎてから、2年間がんばりたいです。あと12年もありますから、まだまだ先は長いです。その間にいろいろな仕事をやっていきたいです。


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  • 木村 ミノル / Kimura Minoru
    Gym Fighting Kairos/ マイウェイジム / Fighting Kairos/My Way Gym
    Birthplace ブラジル / Brazil
    Birthday 1993/09/09
    Height 172cm
    Class -63kg
    Stance オーソドックス / Orthodox
    Award MA 日本スーパー・ライト級2 位
    Records 17 戦13 勝(11KO)3 敗1 分

  • 取材協力 : 株式会社ボディフィット
    持っている能力を最大限に…MPN(Maximum Performance Nutrition)
    Strength & Muscle Building Provider for Athletes.
    代表取締役:中澤智之
    横浜市戸塚区汲沢町1310
    電話番号:0800-777-2929

フィットネス&ボディメイク情報誌
[ PHYSIQUE MAGAZINE 001 ]

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