スウェーデン代表として活躍する日本人フィジーカー・大野俊成選手インタビュー
掲載日:2026.05.26
23歳から18年間消防士として救助隊や特別消火隊に勤務し、40歳で「大きな挑戦を」として家族4人でスウェーデン移住後、デビュー戦となるウェストコーストトロフィー2026のメンズフィジークで40~49歳部門優勝、176㎝以下級優勝、オーバーオール優勝の三冠を達成し、スペインで開催されたIFBB セミプロ ヨーロピアングランプリでもオーバーオール優勝を果たし、現在はスウェーデン代表として国際大会にも出場する大野俊成選手に話を伺った。
スウェーデン移住から代表選出までの経緯
移住先に際しては妻がスウェーデン人なのが一番の理由です。
移住後、しばらくして落ち着いてから日本と同様にジムでトレーニングを再開しました。ジムで仲良くなった方から大会に出てみてはどうかと提案があり、色々と新しく挑戦をする中でせっかくなので大会への挑戦もやってみるべきだなと思い出場を決めました。まずは一回出てみるだけでもいいし、先のことは結果が出てから考えればいいやくらいに思っていました。
周りに知り合いもいないし、結果が出なくてもそれはそれで終わるだけなのでプレッシャーはなかったです。大会は意識していませんでしたが日本でもゴールドジムでトレーニングしていたので体は割と作れていたかと思います。
移住後、しばらくして落ち着いてから日本と同様にジムでトレーニングを再開しました。ジムで仲良くなった方から大会に出てみてはどうかと提案があり、色々と新しく挑戦をする中でせっかくなので大会への挑戦もやってみるべきだなと思い出場を決めました。まずは一回出てみるだけでもいいし、先のことは結果が出てから考えればいいやくらいに思っていました。
周りに知り合いもいないし、結果が出なくてもそれはそれで終わるだけなのでプレッシャーはなかったです。大会は意識していませんでしたが日本でもゴールドジムでトレーニングしていたので体は割と作れていたかと思います。
スウェーデン代表チーム
日本とスウェーデンは同じくらいの面積で、自分はスウェーデンの北の方に住んでいます。大会会場は南の方。北と南だと北海道と九州くらいの距離があるので前日に飛行機で向かいました。
現地で選手受付を済ませた際、スウェーデン語が多かったので妻に聞きながらなのですが大会の主催者から優勝者はヨーロッパグランプリ出場権を得られることを知らされました。その後大会で優勝してヨーロッパグランプリの出場権を得たため代表選手になった流れです。
ウェストコーストトロフィーの大会はノルウェーやフィンランドなど他国からも選手が来ていて、人数的には多くなく20名くらいでしたが国内では最近最も人気の出てきている大会です。
ヨーロッパチャンピオンシップの時はチームの30人くらいで行動を共にしました。同じ宿泊先に泊まり、同じ食事です。スウェーデン語でのコミュニヶーションは大変でしたが4日間一緒だったのでだんだんと仲良くなることができました。
現地で選手受付を済ませた際、スウェーデン語が多かったので妻に聞きながらなのですが大会の主催者から優勝者はヨーロッパグランプリ出場権を得られることを知らされました。その後大会で優勝してヨーロッパグランプリの出場権を得たため代表選手になった流れです。
ウェストコーストトロフィーの大会はノルウェーやフィンランドなど他国からも選手が来ていて、人数的には多くなく20名くらいでしたが国内では最近最も人気の出てきている大会です。
ヨーロッパチャンピオンシップの時はチームの30人くらいで行動を共にしました。同じ宿泊先に泊まり、同じ食事です。スウェーデン語でのコミュニヶーションは大変でしたが4日間一緒だったのでだんだんと仲良くなることができました。
大会会場
ポージングや減量に関して
ウェストコーストトロフィーの過去の大会の動画を観て勉強したり、日本で大会に出ているトレーナーの知人にオンラインでポージングや減量を教わりながら進めました。あとは代表チームのコーチに初めて会った大会当日に見てもらって修正してもらう機会もありました。
他にはヨーロッパグランプリの前日にスウェーデン代表メンバー全員が集まって、コーチに指導してもらいながら女性も男性も一緒に練習する機会がありました。とても良い経験で、その時の指導が大会の結果に繋がった要因のひとつだと思います。
日本のフィジークの大会もYouTubeで観ています。ヨーロッパは比較的ポージングの自由度が高く、ポージングの際の手の向きや置く位置などが大きく異なっていて違いを感じました。自由度が高いとはいえ、自分は日本のポージングスタイルをベースにして練習しています。
減量に関してもポージング同様に日本のトレーナーにオンラインで聞きながら進めました。日本ではゴールドジムにいたので周りに大会に出られている方も多く、そこで見知った知識を活用しました。
他にはヨーロッパグランプリの前日にスウェーデン代表メンバー全員が集まって、コーチに指導してもらいながら女性も男性も一緒に練習する機会がありました。とても良い経験で、その時の指導が大会の結果に繋がった要因のひとつだと思います。
日本のフィジークの大会もYouTubeで観ています。ヨーロッパは比較的ポージングの自由度が高く、ポージングの際の手の向きや置く位置などが大きく異なっていて違いを感じました。自由度が高いとはいえ、自分は日本のポージングスタイルをベースにして練習しています。
減量に関してもポージング同様に日本のトレーナーにオンラインで聞きながら進めました。日本ではゴールドジムにいたので周りに大会に出られている方も多く、そこで見知った知識を活用しました。
スウェーデンのスーパーで売っている食材はコストコみたいに1つ当たりが大きく、まとめて大量買いしています。どんなものか分からない食材も多くあるので、分かる範囲の鶏肉とブロッコリーとキノコなど同じものを食べ続けました。
お酒が好きなのですがスウェーデンでは値段が高く、お酒を売っている店が街で数店舗のみに限られていてそれらは政府が管理しています。日本のスーパーのように食品と一緒には売られておらず、お酒のみを扱う店に行かなければなりません。
モノにもよりますがビール一本で400~500円くらいで、良いものだと700~800円くらいします。安くて簡単に酔えるストロングゼロが大好きでしたがあんなに良いものがないので減量に関係なくお酒を飲む頻度自体が減りました。
お酒が好きなのですがスウェーデンでは値段が高く、お酒を売っている店が街で数店舗のみに限られていてそれらは政府が管理しています。日本のスーパーのように食品と一緒には売られておらず、お酒のみを扱う店に行かなければなりません。
モノにもよりますがビール一本で400~500円くらいで、良いものだと700~800円くらいします。安くて簡単に酔えるストロングゼロが大好きでしたがあんなに良いものがないので減量に関係なくお酒を飲む頻度自体が減りました。
現在のトレーニング環境と日本との違い
日本のジムではたまに外国の人を見かけるくらいでしたが、現在のジムでは当然ほぼスウェーデン人でアジア人はほぼ見かけません。基本的にスウェーデンは身長が高い人が多く、男性だと平均身長は180㎝くらいで200㎝を超える人も珍しくなく、女性も逞しい人が多いです。
トレーニングに関しては日本の方が頑張って取り組んでいる人が多い印象です。ゴールドジムに慣れていたからそう思うのかもしれませんが、高身長でゴツい人でもあまり重量を扱わず、追い込んでもいないように思います。あくまで普段行っているジムでの範囲ですが。
あとはマナーもすごく良く、マシンを使ったら拭きますし、よく合う人は挨拶したりとか。そのあたりは日本と同じです。
ジムの建物自体はすごく大きくて開放的な環境です。メイドインスウェーデンのマシンもありマシンや器具の間隔は広く余裕を持って置かれています。24時間開いていて無人の時もあります。
トレーニングに関しては日本の方が頑張って取り組んでいる人が多い印象です。ゴールドジムに慣れていたからそう思うのかもしれませんが、高身長でゴツい人でもあまり重量を扱わず、追い込んでもいないように思います。あくまで普段行っているジムでの範囲ですが。
あとはマナーもすごく良く、マシンを使ったら拭きますし、よく合う人は挨拶したりとか。そのあたりは日本と同じです。
ジムの建物自体はすごく大きくて開放的な環境です。メイドインスウェーデンのマシンもありマシンや器具の間隔は広く余裕を持って置かれています。24時間開いていて無人の時もあります。
スウェーデンは残業の文化がないので15~16時くらいが最も混む時間帯です。
6~7時の始業が珍しくなく、8時間労働であっても30分でも残業したら翌日は30分早く帰らなければいけません。残業代ではなく時間で調節します。
早く始まって早く終わるので、仕事が終わった後にも趣味やアクティビティを満喫する文化があります。一方で土日はゆっくりする文化や国民性があるようで、土日は朝だとジムに誰もいない事もあります。
6~7時の始業が珍しくなく、8時間労働であっても30分でも残業したら翌日は30分早く帰らなければいけません。残業代ではなく時間で調節します。
早く始まって早く終わるので、仕事が終わった後にも趣味やアクティビティを満喫する文化があります。一方で土日はゆっくりする文化や国民性があるようで、土日は朝だとジムに誰もいない事もあります。
相部屋のチームメイト
スウェーデンでの仕事に関して
今は国が認めたスウェーデン語の学校に通っていて、もうすぐ卒業できます。
スウェーデンではなぜか日本とスイスだけは運転免許がそのまま引き継いで使えて、消防士時代に大型や牽引も一通り資格を取得しているので、今のところ、その資格を活かした仕事に就く予定です。
スウェーデンではなぜか日本とスイスだけは運転免許がそのまま引き継いで使えて、消防士時代に大型や牽引も一通り資格を取得しているので、今のところ、その資格を活かした仕事に就く予定です。
過去に勤務していた救助隊や特別消火隊について
救助隊として現場に出ることはもちろん、後進の救助隊の育成や養成も担当していました。救助隊になるためには体力テストもあり、指導する立場になるには階級を上げて昇任試験に合格する必要があります。
特別消火隊はどこにでもあるものではなく、他の隊に指導する団体で精鋭が選ばれます。現場に出れば真っ先に入っていく立場です。スウェーデンのチームのコーチも元々は消防官だったと聞いています。
消防官時代のトレーニングがキツすぎて、自分でやることを決められるジムでのトレーニングが楽に感じます。長時間走らされたりロープを登ったり、朝から昼休憩を挟んで夜までずっと訓練が続くのですが、長袖長ズボンの救助服を着て訓練するため特に梅雨がキツいです。
救助隊に選ばれた以上、やらなければならない義務感があり寿命が縮む思いです。自分だけでなく消防士は少なからずみんなそうだと思います。年に一回、市ごとに集まる救助隊の大会がありそれが一つの大きなモチベーションになります。実際の訓練を想定した内容で一般の方も見学に来られます。
特別消火隊はどこにでもあるものではなく、他の隊に指導する団体で精鋭が選ばれます。現場に出れば真っ先に入っていく立場です。スウェーデンのチームのコーチも元々は消防官だったと聞いています。
消防官時代のトレーニングがキツすぎて、自分でやることを決められるジムでのトレーニングが楽に感じます。長時間走らされたりロープを登ったり、朝から昼休憩を挟んで夜までずっと訓練が続くのですが、長袖長ズボンの救助服を着て訓練するため特に梅雨がキツいです。
救助隊に選ばれた以上、やらなければならない義務感があり寿命が縮む思いです。自分だけでなく消防士は少なからずみんなそうだと思います。年に一回、市ごとに集まる救助隊の大会がありそれが一つの大きなモチベーションになります。実際の訓練を想定した内容で一般の方も見学に来られます。
この先の出場予定/最後に
10月初旬にドバイであるIFBBワールドグランプリを予定していて、それが初めて日本人選手と並ぶ機会になるので楽しみです。
移住にしても大会にしても、新しくチャレンジしてみることで多くの人と知り合えて色んなことがポジティブに動き出しました。チャレンジして良かったと思ってます。もし、迷ってることがあればぜひチャレンジしてみることをお勧めします。
移住にしても大会にしても、新しくチャレンジしてみることで多くの人と知り合えて色んなことがポジティブに動き出しました。チャレンジして良かったと思ってます。もし、迷ってることがあればぜひチャレンジしてみることをお勧めします。
取材・文 せきぐち









