トレーニング中の怪我の応急処置
掲載日:2023.11.30
怪我をした際の初期対応RICE
RICEとは怪我の際の初期対応をの頭文字を取って作られた言葉です。詳しくは以下の4つの対応を意味しています。
①安静 (Rest): 怪我をした部位を動かさずに安静にし、さらなる損傷を防ぎます。
②冷却 (Ice): 氷などで怪我の部位を冷やし、腫れや痛みを軽減します。
③圧迫 (Compression): 包帯などで圧迫し、腫れを抑えます。
④挙上 (Elevation): 怪我をした部位を心臓より高い位置に保ち、腫れを減らし血流を促進します。
これらの措置のポイントは損傷部位にさらなるダメージが加わらないようにすることです。また、適切な初期対応は損傷部位の迅速な回復につながります。これらの対応を行なった上で、速やかに医療機関を受診することが重要です。
それぞれの怪我に対する初期対応
トレーニング中に起こりやすい、指を挟んだ、脱臼、捻挫、骨折についてR.I.C.E.の原則(安静・冷却・圧迫・挙上)を基にした初期対応を以下に記載します。
①安静 (Rest): 怪我をした部位を動かさずに安静にし、さらなる損傷を防ぎます。
②冷却 (Ice): 氷などで怪我の部位を冷やし、腫れや痛みを軽減します。
③圧迫 (Compression): 包帯などで圧迫し、腫れを抑えます。
④挙上 (Elevation): 怪我をした部位を心臓より高い位置に保ち、腫れを減らし血流を促進します。
これらの措置のポイントは損傷部位にさらなるダメージが加わらないようにすることです。また、適切な初期対応は損傷部位の迅速な回復につながります。これらの対応を行なった上で、速やかに医療機関を受診することが重要です。
それぞれの怪我に対する初期対応
トレーニング中に起こりやすい、指を挟んだ、脱臼、捻挫、骨折についてR.I.C.E.の原則(安静・冷却・圧迫・挙上)を基にした初期対応を以下に記載します。
1.指の挟み傷
特徴:指を挟んでしまった場合、その挟んだ部分が強く腫れ上がることが問題となります。そのために腫れを抑えること初期対応として大切です。
・安静: 指を動かさない、余計な負担をかけない
・冷却: 氷嚢や冷たい布を利用して、挟んだ部位を10分程度冷やす
・圧迫: うっ血にならないように注意しながら包帯などで圧迫し、腫れを抑える
・挙上: 心臓より高い位置に指を保持し、腫れを軽減させる
・安静: 指を動かさない、余計な負担をかけない
・冷却: 氷嚢や冷たい布を利用して、挟んだ部位を10分程度冷やす
・圧迫: うっ血にならないように注意しながら包帯などで圧迫し、腫れを抑える
・挙上: 心臓より高い位置に指を保持し、腫れを軽減させる
2.脱臼
特徴:関節で四肢や手指が通常ではありえない方向に向いている場合は脱臼を強く疑います。なるべく早く脱臼を元の位置に戻すべきですが、医師でない方が無理に戻すのはやめてください。さらなる損傷を引き起こす可能性があります。
• 安静: 動かさずにその場で待機し、無理に位置を戻さない
• 冷却: 脱臼した部位を冷やし、腫れや痛みを緩和する
• 圧迫 & 挙上: この段階では不適切なため、速やかに専門医の診断を受ける
• 安静: 動かさずにその場で待機し、無理に位置を戻さない
• 冷却: 脱臼した部位を冷やし、腫れや痛みを緩和する
• 圧迫 & 挙上: この段階では不適切なため、速やかに専門医の診断を受ける
3.捻挫
特徴:関節の周囲が高度に腫れている場合、骨折または捻挫の可能性を強く考えます。幹部を動かすと痛みを誘発するので、なるべく患部は動かさないように固定し、骨折ではないかどうか速やかに医療機関を受診するようにしてください。
• 安静: 負傷した部位を安静に保ち、無理な動きを避ける
• 冷却: 15分程度冷やし、炎症を抑える
• 圧迫: 圧迫包帯でサポートし、安静の維持や腫れを管理
• 挙上: 心臓より高い位置で保持し、腫れや痛みの軽減を図る
• 安静: 負傷した部位を安静に保ち、無理な動きを避ける
• 冷却: 15分程度冷やし、炎症を抑える
• 圧迫: 圧迫包帯でサポートし、安静の維持や腫れを管理
• 挙上: 心臓より高い位置で保持し、腫れや痛みの軽減を図る
4.骨折
特徴:骨折は脱臼や捻挫と合併して起こる場合があり、他の怪我の際にもからなず疑うべきものです。必ず医療機関を受診し骨折の有無を診断するようにしてください。
• 安静: 絶対に動かさず、追加のダメージを防ぐ
• 冷却: 氷嚢などで冷やすことで腫れを抑える
• 圧迫 & 挙上: 骨折の状態によっては不適切なため、専門医の診断が必要
応急処置としてのRICEを行った後は、損傷を速やかに回復させるためにも可能な限り迅速に専門医の診断を受けることが重要です。その際は接骨院には行かないようにしてください。接骨院は医療機関ではありませんので適切な治療ができません。必ず整形外科を受診するようにしてください。
• 安静: 絶対に動かさず、追加のダメージを防ぐ
• 冷却: 氷嚢などで冷やすことで腫れを抑える
• 圧迫 & 挙上: 骨折の状態によっては不適切なため、専門医の診断が必要
応急処置としてのRICEを行った後は、損傷を速やかに回復させるためにも可能な限り迅速に専門医の診断を受けることが重要です。その際は接骨院には行かないようにしてください。接骨院は医療機関ではありませんので適切な治療ができません。必ず整形外科を受診するようにしてください。
著者:北城雅照 医療法人社団円徳理事長。医師・医学博士。東京の足立区に年間延べ10万人以上が受診する整形外科「足立慶友整形外科」を運営。正しい医療情報を患者さんにお届けするために、テレビ・ラジオ・SNSなどで医療情報を発信している。サーフィン・キックボクシング・トレーニングなども趣味であり、プロサーフィン選手・Xリーグアメフト選手、格闘家などの医療的サポートも積極的に行っている。