1986年度第5回全日本実業団パワーリフティング選手権大会
最優秀選手に75kg級 植田英司
団体優勝は新日鉄君津チーム
JPA実業団パワー大会も今年ですでに5回目。その間、実業団連盟のありかたが幾度となく問われてきた。そこでJPA実業団連盟では、今までの実業団の曖昧なイメージを一掃するため、今年3月、名実ともに本物の実業団チームによる大会を実施していくことを決定した。今大会はその趣旨にもとづいた記念すべき第1回大会ともいえよう。
このため、記録的には過去4回の大会と比較して全体的に低下していることは否めないが、純粋な実業団の大会として、まだ第一歩を踏み出したばかりであり、これからの実業団パワー大会の発展を期待したい。
* * *
過去4回連続52kg級で優勝している丸本は今回56kg級に出場。ここでも安定した実カを見せ、トータル505㎏で優勝。67.5kg級では世界マスターズ選手権で2連勝している松尾がトータル565kgで実業団でも2連勝を飾った。
75kg級では、今やこのクラスでは日本のトップリフターに成長した植田が、記録こそ昨年より落ちたものの、2位に40kg近くの差をつけて楽勝。2年連続最優秀選手賞を獲得し、実業団創立以来、負け知らずの5連勝を達成した。
女子の部では、44kg級の鈴木がスクワットの特別試技110kgとデッドリフト117.5kgのジュニア日本新記録を樹立した。同じ44kg級にオープン出場した斉藤三枝は、自己の持つデッドリフトの日本記録を2.5㎏上回る142.5kgに成功した。
団体戦では4クラスに優勝した新日鉄君津が初優勝を飾った。
各クラスの上位入賞者と団体成績は別表のとおり。
1986年度第5回全日本実業団パワーリフティング選手権大会成績
52kg級優勝・矢成鉄夫選手S132.5 B95.0 D165.0 T392.5
56kg級優勝・丸本秀敏選手S200.0 B105.0 D200.0 T505. 0
60kg級優勝・白川猛士選手 S190.0 B142.5 D185.0 T517.5
団体優勝・新日鉄君津チーム
67.5kg級優勝・松尾春雄選手S202.5 B130.0 D232.5 T565.0
82.5kg級優勝・立花 正選手 S220.0 B167.5 D232.5 T620.0
75kg級優勝・植田英司選手S240.0 B165.0 D252.5 T657.5
90㎏級優勝・垣野勝美選手S240.0 B140.0 D235.0 T615.0
100㎏級優勝・小野寺馨選手S210.0 B155.0. D195.0 T560.0
女子44 ㎏級優勝・鈴木悦子選手S100.0 B45.0 D117.5 T262.5
女子48kg級優勝・木村まり選手S95.0 B45.0 D100.0 T240.0
女子56kg級優勝・山崎智子選手S80.0 B45.0 D110.0 T235.0
125kg級優勝・船引規正選手S180.0 B130.0 D220.0 T530.0
女子44kg級オープン・斎藤三枝選手S90.0 B42.5 D142.5 T275.0
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