均斉美の研究
月刊ボディビルディング1977年5月号
掲載日:2018.08.19
1939年、AAUによって初めて本格的なボディビル・コンテストが行われてから、すでに38年を経過した。その後、NABBA、IFBB、あるいはWBBG等の主催するコンテストも行われるようになり、数多くのチャンピオンが生まれてきた。
これらのチャンピオンの中にはスティーブ・リーブス、ビル・パール、ラリー・スコット、セルジオ・オリバ、アーノルド・シュワルツェネガーといった後世に残る大ビルダーがいる。また、昨年度は杉田茂選手によって、日本人初の世界制覇の夢も達成された。
さて、ここで、初期のチャンピオンたちと現在のチャンピオンを比較してみると、バルクやデフィニションといった、筋肉の発達という面では明らかに大きく進歩していることがわかる。このことは日本においても同じである。歴代のミスター日本コンテストの優勝者を見れば歴然としている。
しかし、驚異的に筋肉が大きく発達した反面、均斉美、機能美といった面では、初期の頃のチャンピオンたちの方がすぐれていたようにも思える。
ボディビルが一般大衆から理解され、抵抗なく受け入れられるためには、筋肉の発達と同時に、均斉美、機能美といった面にも力を注がなければならない。それでなければ、肉体の美しさや筋肉の美しさとは関係のない、ただ“筋肉のオバケ”になってしまう。
1958年度NABBAユニバース・コンテストのプロの部で優勝したレジ・パークは、その当時から筋肉の発達と同時に、均斉美という面にも強い関心をもっていた。事実、彼は歴代チャンピオンの中でも、均斉美という点では傑出した1人だといえよう。
ここにあげるいくつかの運動は、パークが好んでよく実施した均斉美をよくするための運動である。この他に、ランニングなどの走る運動が有効なことはいうまでもない。パートナーがいなくてもできるし、中には器具なしでできるものもあるので、ひまを見てぜひ実施していただきたい。
これらのチャンピオンの中にはスティーブ・リーブス、ビル・パール、ラリー・スコット、セルジオ・オリバ、アーノルド・シュワルツェネガーといった後世に残る大ビルダーがいる。また、昨年度は杉田茂選手によって、日本人初の世界制覇の夢も達成された。
さて、ここで、初期のチャンピオンたちと現在のチャンピオンを比較してみると、バルクやデフィニションといった、筋肉の発達という面では明らかに大きく進歩していることがわかる。このことは日本においても同じである。歴代のミスター日本コンテストの優勝者を見れば歴然としている。
しかし、驚異的に筋肉が大きく発達した反面、均斉美、機能美といった面では、初期の頃のチャンピオンたちの方がすぐれていたようにも思える。
ボディビルが一般大衆から理解され、抵抗なく受け入れられるためには、筋肉の発達と同時に、均斉美、機能美といった面にも力を注がなければならない。それでなければ、肉体の美しさや筋肉の美しさとは関係のない、ただ“筋肉のオバケ”になってしまう。
1958年度NABBAユニバース・コンテストのプロの部で優勝したレジ・パークは、その当時から筋肉の発達と同時に、均斉美という面にも強い関心をもっていた。事実、彼は歴代チャンピオンの中でも、均斉美という点では傑出した1人だといえよう。
ここにあげるいくつかの運動は、パークが好んでよく実施した均斉美をよくするための運動である。この他に、ランニングなどの走る運動が有効なことはいうまでもない。パートナーがいなくてもできるし、中には器具なしでできるものもあるので、ひまを見てぜひ実施していただきたい。
(アスレティックせき会長・関ニ三男)
1.ダンベルを両手にもって上下運動を行う
2.次に片手に重めのダンベルを持って上下運動を行う
1958年度NABBAミスター・ユニバース●レジ・パーク
3.さらに再びバーベルを持って上下運動を行う
4.爪先立ちで腰を下ろし、バーベルを頭上に持ちあげる
5.片手にダンベルを持って肩口で支え、その位置から上下運動を行う
6.両手でしっかりとバーベルを持ち上げる
7.軽めのバーベルを片手で持ち、頭上に持ちあげる
8.立ひざの姿勢から、できるだけ遠くへジャンプする
9.立ひざの姿勢から、その場高跳びをする
10.バーベルを肩にかついで、その場で脚の上下運動をする
月刊ボディビルディング1977年5月号
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