’69ミスター大阪コンテスト ~ 重村待望のタイトルを握る ~
月刊ボディビルディング1969年10月号
掲載日:2018.03.31
あの広い大阪市中之島の中央公会堂が超満員になった。9月7日、大阪ボディビル協会主催で幕をあけた69年度ミスター大阪コンテストの会場である。大阪人のボディビルに対する関心の深さを如実に示すものだ。今年で3回目を迎えただけに、大会の運営、進行等いちおう軌道にのり、コンテストらしいフンイキがすっかりイタについた感じである。中之島公会堂を利用したことも成功の一因。見せ場のつくれる好条件がそなわって、いちだんと盛り上がりを見せた。
選手のレベルが、筋肉、ポージングを含めて、急激にアップしてきていることは心強い。キャリアを誇るベテラン選手も安閑としてはいられまい。こんごの課題は、さらにポージングの技術性を高めていくことだ。それでこそ、コンテストの魅力を一般にアッピールし、観客の共感を得られるというものであろう。選手・観客のマナーが年々よくなっていることは喜ばしい。大阪におけるボディビルが各界にようやく受け入れられ、その真価が理解されつつあることが、今回の成功につながっているとみてよいであろう。
選手のレベルが、筋肉、ポージングを含めて、急激にアップしてきていることは心強い。キャリアを誇るベテラン選手も安閑としてはいられまい。こんごの課題は、さらにポージングの技術性を高めていくことだ。それでこそ、コンテストの魅力を一般にアッピールし、観客の共感を得られるというものであろう。選手・観客のマナーが年々よくなっていることは喜ばしい。大阪におけるボディビルが各界にようやく受け入れられ、その真価が理解されつつあることが、今回の成功につながっているとみてよいであろう。
[ 成 績 ]
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![記事画像2](/system/photos/images/000/023/172/medium/02.jpg?1519710180)
![記事画像3](/system/photos/images/000/023/165/medium/03.jpg?1519710173)
![記事画像4](/system/photos/images/000/023/176/medium/04.jpg?1519710184)
![記事画像5](/system/photos/images/000/023/161/medium/05.jpg?1519710169)
1/左より、杉田茂(2位)、重村洵(1位)、徳弘敏(3位)
2/優勝・重村洵選手。万年2位を返上、堂々タイトル・ホルダーとなったその喜びはひとしおであろう。バランスよく発達した全身のプロポーションは非のうちどころがない。自己の特長を存分に生かしたポージングはみごとだった。南海ボディビル・センター所属。
3/超満員の会場。通路にしゃがんで観戦するお客もいる。
4/2位・杉田茂選手。今年の話題の中心は、昨年度6位から一気に2位に躍進した杉田選手であった。三角筋から上腕にかけての発達がすばらしく、背筋全般のディフィニションは申し分ない。リズム感ゆたかなポージングも美しい。南海ボディビル・センター所属。
2/優勝・重村洵選手。万年2位を返上、堂々タイトル・ホルダーとなったその喜びはひとしおであろう。バランスよく発達した全身のプロポーションは非のうちどころがない。自己の特長を存分に生かしたポージングはみごとだった。南海ボディビル・センター所属。
3/超満員の会場。通路にしゃがんで観戦するお客もいる。
4/2位・杉田茂選手。今年の話題の中心は、昨年度6位から一気に2位に躍進した杉田選手であった。三角筋から上腕にかけての発達がすばらしく、背筋全般のディフィニションは申し分ない。リズム感ゆたかなポージングも美しい。南海ボディビル・センター所属。
![記事画像6](/system/photos/images/000/023/180/medium/06.jpg?1519710188)
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![記事画像10](/system/photos/images/000/023/177/medium/10.jpg?1519710185)
5/3位・徳弘敏選手。3年つづけて3位。並みはずれて広い肩幅と全身のバルクが異彩を放つ。もう一つディフィニション、とくに腹筋のそれがほしいところ。ポージングに見せ場の足りないのが難。もっと独自のものをもつことが必要。ナンバ・ボディビル・センター所属。
6/4位・坂口健二郎。個人出場のダーク・ホース。胸郭の大きさは随一。三角筋、上腕はよく発達しているが、全体的にディフィニション不足である。ボージングはダイナミック、しかし、見せ場に乏しいのは一考を要する。和歌山出身。
7/あいさつする大阪ボディビル協会会長山口寿彦氏。
8/’69ミスター大阪コンテストの舞台となった大阪市中央公会堂(中之島)。
9/会場前でウォーム・アップに余念のない選手たち。
6/4位・坂口健二郎。個人出場のダーク・ホース。胸郭の大きさは随一。三角筋、上腕はよく発達しているが、全体的にディフィニション不足である。ボージングはダイナミック、しかし、見せ場に乏しいのは一考を要する。和歌山出身。
7/あいさつする大阪ボディビル協会会長山口寿彦氏。
8/’69ミスター大阪コンテストの舞台となった大阪市中央公会堂(中之島)。
9/会場前でウォーム・アップに余念のない選手たち。
![記事画像11](/system/photos/images/000/023/173/medium/11.jpg?1519710181)
![記事画像12](/system/photos/images/000/023/178/medium/12.jpg?1519710186)
![記事画像13](/system/photos/images/000/023/168/medium/13.jpg?1519710176)
![記事画像14](/system/photos/images/000/023/169/medium/14.jpg?1519710177)
![記事画像15](/system/photos/images/000/023/185/medium/15.jpg?1519710194)
10/5位・木本五郎選手。昨年も5位だった。上腕の発達がすばらしく、これに背面のディフィニションが加われば鬼に金棒。ボージングはよくまとめているが、下半身の動きに欠ける。ニューワールド・ボディビル・センター所属。
11/6位・宮畑豊。上半身、下半身ともによく発達していて、バルクも申し分ないが、ディフィニションがやや不足ポージングはじつにうまい。欲をいえば、もっと大きな動きがあってもよいように思う。一昨年、昨年とともに4位、南海ボディビル・センター所属。
12/7位・高田英男。バルクのあるたくましい体。とくに下半身に練磨のあとがうかがえる。自己の体を生かしたポージング研究がこんごの課題。大友ボディビル・センター所属。
13/8位・西望。もう少しバルクがつけば、長身を生かした新しいタイプのビルダーになれよう。全身のディフィニションは抜群。ポージングにはもう一つの工夫が必要。南海ボディビル・センター所属。
14/9位・谷井日出夫。よく発達した胸が特長。脚・腰がもう一回り大きくなれば、上半身がもっと生きてくるのだが。キャリア充分のポージングはよく研究されている、南海ボディビル・センター所属。
11/6位・宮畑豊。上半身、下半身ともによく発達していて、バルクも申し分ないが、ディフィニションがやや不足ポージングはじつにうまい。欲をいえば、もっと大きな動きがあってもよいように思う。一昨年、昨年とともに4位、南海ボディビル・センター所属。
12/7位・高田英男。バルクのあるたくましい体。とくに下半身に練磨のあとがうかがえる。自己の体を生かしたポージング研究がこんごの課題。大友ボディビル・センター所属。
13/8位・西望。もう少しバルクがつけば、長身を生かした新しいタイプのビルダーになれよう。全身のディフィニションは抜群。ポージングにはもう一つの工夫が必要。南海ボディビル・センター所属。
14/9位・谷井日出夫。よく発達した胸が特長。脚・腰がもう一回り大きくなれば、上半身がもっと生きてくるのだが。キャリア充分のポージングはよく研究されている、南海ボディビル・センター所属。
![記事画像16](/system/photos/images/000/023/183/medium/16.jpg?1519710192)
![記事画像17](/system/photos/images/000/023/182/medium/17.jpg?1519710191)
![記事画像18](/system/photos/images/000/023/162/medium/18.jpg?1519710170)
![記事画像19](/system/photos/images/000/023/167/medium/19.jpg?1519710175)
![記事画像20](/system/photos/images/000/023/170/medium/20.jpg?1519710178)
![記事画像21](/system/photos/images/000/023/163/medium/21.jpg?1519710171)
![記事画像22](/system/photos/images/000/023/188/medium/22.jpg?1519710197)
![記事画像23](/system/photos/images/000/023/159/medium/23.jpg?1519710166)
![記事画像24](/system/photos/images/000/023/174/medium/24.jpg?1519710182)
![記事画像25](/system/photos/images/000/023/158/medium/25.jpg?1519710165)
15/10位・鉾之原尚。背筋のディフィニションはとくに人目をひく。ポージングはさらに研究の余地あり大阪武道センター所属。
16/石井政。20才、南海ボディビル・センター所属、ボ歴1年5カ月。
17/井上義信。28才、南大阪ボディビル・センター所属、ボ歴8年。
18/大野武志。21才、ナンバ・ボディビル・センター所属、ボ歴4年。
19/加藤英夫。26才、ナニワ・ボディビル・センター所属、ボ歴2年。
20/榊繁徳。26才、南海ボディビル・センター所属。ボ歴6年。
21/佐々木豊徳。20才、大阪武道センター所属、ボ歴1年5カ月。
22/佐々木義文。28才、大阪武育センター所属、ボ歴10年。
23/竹内弘。24才、大阪武道センター所属、ボ歴4年。
24/中原義光。20才、堺ボディビル・センター所属、ボ歴4年6カ月。
16/石井政。20才、南海ボディビル・センター所属、ボ歴1年5カ月。
17/井上義信。28才、南大阪ボディビル・センター所属、ボ歴8年。
18/大野武志。21才、ナンバ・ボディビル・センター所属、ボ歴4年。
19/加藤英夫。26才、ナニワ・ボディビル・センター所属、ボ歴2年。
20/榊繁徳。26才、南海ボディビル・センター所属。ボ歴6年。
21/佐々木豊徳。20才、大阪武道センター所属、ボ歴1年5カ月。
22/佐々木義文。28才、大阪武育センター所属、ボ歴10年。
23/竹内弘。24才、大阪武道センター所属、ボ歴4年。
24/中原義光。20才、堺ボディビル・センター所属、ボ歴4年6カ月。
![記事画像26](/system/photos/images/000/023/171/medium/26.jpg?1519710179)
![記事画像27](/system/photos/images/000/023/187/medium/27.jpg?1519710196)
![記事画像28](/system/photos/images/000/023/179/medium/28.jpg?1519710187)
![記事画像29](/system/photos/images/000/023/181/medium/29.jpg?1519710189)
![記事画像30](/system/photos/images/000/023/164/medium/30.jpg?1519710172)
25/野上洋。27才、南海ボディビル・センター所属、ボ歴4年3カ月。
26/南久長。26才、南海ボディビル・センター所属、ボ歴3年。
27/ジュニア賞受賞の3選手。左から多和清彦(2位)、渋谷宏雄(1位)、津嶋勝比古(3位)。ジュニア賞は、準決勝進出にもれた選手を対象として、ポージング技術のみを審査し、その入賞者にあたえられる。
28/チャック・サイプスばりの鉄棒まげの力わざを演ずる武本宣雄氏。この棒は鋼鉄製であることをお断わりしておく。
29/武本氏おとくいの電話帳破り。パンプ・アップした直後なので、腕がこわばってやりにくそうだったが、あざやかに破ってヤンヤの喝采を浴びた。
26/南久長。26才、南海ボディビル・センター所属、ボ歴3年。
27/ジュニア賞受賞の3選手。左から多和清彦(2位)、渋谷宏雄(1位)、津嶋勝比古(3位)。ジュニア賞は、準決勝進出にもれた選手を対象として、ポージング技術のみを審査し、その入賞者にあたえられる。
28/チャック・サイプスばりの鉄棒まげの力わざを演ずる武本宣雄氏。この棒は鋼鉄製であることをお断わりしておく。
29/武本氏おとくいの電話帳破り。パンプ・アップした直後なので、腕がこわばってやりにくそうだったが、あざやかに破ってヤンヤの喝采を浴びた。
月刊ボディビルディング1969年10月号
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