鉄と筋肉3
掲載日:2020.08.20
前述のとおり、鉄が不足すると精神症状を引き起こすことがあります。「鉄代謝異常の臨床‐鉄の欠乏から過剰まで‐斎藤宏著」によると、鉄不足の患者は甚だしい偏食やわがままが多く、治療を受けようとせず、自覚症状が欠如しているとのことです。イライラしたり、キレやすかったりする人はフェリチンの検査をしたほうが良いかもしれません。
また疲れやすかったり肌が荒れたり、体温が低下したり不眠に悩まされたりなどの症状も、鉄不足の可能性があります。このような場合もフェリチンの検査をしておくと良さそうです。
また疲れやすかったり肌が荒れたり、体温が低下したり不眠に悩まされたりなどの症状も、鉄不足の可能性があります。このような場合もフェリチンの検査をしておくと良さそうです。
ヘム鉄と非ヘム鉄
肉や魚などの動物性食品に含まれる鉄は有機鉄であり、ヘム鉄と呼ばれます。野菜や穀物に含まれる鉄は無機鉄であり、非ヘム鉄と呼ばれます。
ヘム鉄は10~30%が吸収されますが、非ヘム鉄は1~5%しか吸収されませんので、鉄の補給源としては動物性食品のヘム鉄を主に考えるべきです。
ヘム鉄は鉄イオンがポルフィリン環に囲まれているため吸収されやすく、また胃壁や腸管を荒らすことがありません。逆に非ヘム鉄は剥き出しの状態となっているためタンニンや食物繊維によって吸収が阻害されやすく、胃壁や腸管を荒らすことがあります。
なおヘム鉄はヘムオキシゲナーゼというヘム鉄分解酵素によって吸収が調節されているため、過剰摂取の問題が起こりにくくなります。
ヘム鉄は10~30%が吸収されますが、非ヘム鉄は1~5%しか吸収されませんので、鉄の補給源としては動物性食品のヘム鉄を主に考えるべきです。
ヘム鉄は鉄イオンがポルフィリン環に囲まれているため吸収されやすく、また胃壁や腸管を荒らすことがありません。逆に非ヘム鉄は剥き出しの状態となっているためタンニンや食物繊維によって吸収が阻害されやすく、胃壁や腸管を荒らすことがあります。
なおヘム鉄はヘムオキシゲナーゼというヘム鉄分解酵素によって吸収が調節されているため、過剰摂取の問題が起こりにくくなります。
http://www.thehealthybutcher.com/nutrition.html より
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