ビタミンEの種類と作用
掲載日:2020.03.19
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ビタミンEの種類
ここでビタミンEの種類について解説しておきましょう。
前述のとおり、ビタミンEには4種類の「トコフェロール」と、4種類の「トコトリエノール」が存在します。
4種類にはそれぞれαとβ、γ、δと名前が付けられます。
またビタミンEを合成するとD体とL体が混ざったものができます。しかし人体で使えるのは天然のD型であり、DL型は使えません。
そこで天然のαトコフェロールのことを、「D-αトコフェロール」と呼びます。
現在、ビタミンEサプリメントとして販売されているのは殆どがD-αトコフェロールとなっていますが、安価をウリにしているメーカーのものは未だにDL型が使われていることもあります。
一般的にビタミンEというとD-αトコフェロールを主に指していたのですが、最近になってγトコフェロールやトコトリエノールの重要性が知られるようになってきました。
最近の知見によれば、トコトリエノールはトコフェロールよりも遥かに強い抗酸化活性を持ち、αトコトリエノールはαトコフェロールの40~60倍もの抗酸化作用を有すると言われ、特にδトコトリエノールが強力だとされています。
なおγトコトリエノールがヒト繊維芽細胞の老化を防いだとする報告もあります。(※104)
前述のとおり、ビタミンEには4種類の「トコフェロール」と、4種類の「トコトリエノール」が存在します。
4種類にはそれぞれαとβ、γ、δと名前が付けられます。
またビタミンEを合成するとD体とL体が混ざったものができます。しかし人体で使えるのは天然のD型であり、DL型は使えません。
そこで天然のαトコフェロールのことを、「D-αトコフェロール」と呼びます。
現在、ビタミンEサプリメントとして販売されているのは殆どがD-αトコフェロールとなっていますが、安価をウリにしているメーカーのものは未だにDL型が使われていることもあります。
一般的にビタミンEというとD-αトコフェロールを主に指していたのですが、最近になってγトコフェロールやトコトリエノールの重要性が知られるようになってきました。
最近の知見によれば、トコトリエノールはトコフェロールよりも遥かに強い抗酸化活性を持ち、αトコトリエノールはαトコフェロールの40~60倍もの抗酸化作用を有すると言われ、特にδトコトリエノールが強力だとされています。
なおγトコトリエノールがヒト繊維芽細胞の老化を防いだとする報告もあります。(※104)
血行改善作用
血小板の凝集を促進して血液を固めやすくするトロンボキサンが減少し、血流改善作用と心血管疾患の予防効果が示唆されました。(※105)
FMDと呼ばれる血管拡張反応の上昇とビタミンEの関係も認められており(※106)、また血管の内皮機能を改善することも知られています。(※107)
なおビタミンCやB群などとの併用によって、アテローム性動脈硬化の進行抑制に効果が認められています。(※108)
また心血管疾患の既往歴がある女性8171名を対象にした研究でもビタミンE摂取群にはリスクの低下が認められています。(※109)
動脈硬化について正常な動脈は、弾性に富むゴム管に例えられます。
しかし動脈硬化によって硬化した動脈は、鉄管のようになります。
心臓が血液を送り出すとき、血管はふくらみ、送り出す圧力が低下すると、血管は細くなります。
つまり心臓の拍動は血管の周径の変化をもたらします。
これを「脈派」と呼びます。
慈恵医大の吉村正蔵教授はこの脈波に着目し、動脈硬化の度合いを客観的に把握する方法を発見しました。
ゴム管は十分な弾性を持つため、血管の内径の変動は大きく、その速度は遅くなります。
逆に鉄管は内径の変動が小さく、変動速度は速くなります。
つまり弾性に富む正常な動脈は脈波伝播速度が遅く、硬化した動脈は脈波伝播速度が速くなります。
脈波伝播速度のことをPWV(PulseWaveVelocity)と呼びます。
吉村教授は動脈硬化と診断された40~61歳までの患者から、症状のない人を無作為に31名選び、毎日300mgのビタミンEを投与しました。
比較群として32名の対照群を作りました。
その結果、ビタミンE摂取群は1年後に脈波が平均毎秒34cm遅くなり、2年後は平均毎秒26cm遅くなりました。
非摂取群は1年後に毎秒21cm速くなり、2年後には毎秒45cm速くなりました。
つまりビタミンEの摂取により、動脈硬化が改善され、血管が若返ったわけです。
非摂取群は順調に?動脈硬化が進行したということです。
FMDと呼ばれる血管拡張反応の上昇とビタミンEの関係も認められており(※106)、また血管の内皮機能を改善することも知られています。(※107)
なおビタミンCやB群などとの併用によって、アテローム性動脈硬化の進行抑制に効果が認められています。(※108)
また心血管疾患の既往歴がある女性8171名を対象にした研究でもビタミンE摂取群にはリスクの低下が認められています。(※109)
動脈硬化について正常な動脈は、弾性に富むゴム管に例えられます。
しかし動脈硬化によって硬化した動脈は、鉄管のようになります。
心臓が血液を送り出すとき、血管はふくらみ、送り出す圧力が低下すると、血管は細くなります。
つまり心臓の拍動は血管の周径の変化をもたらします。
これを「脈派」と呼びます。
慈恵医大の吉村正蔵教授はこの脈波に着目し、動脈硬化の度合いを客観的に把握する方法を発見しました。
ゴム管は十分な弾性を持つため、血管の内径の変動は大きく、その速度は遅くなります。
逆に鉄管は内径の変動が小さく、変動速度は速くなります。
つまり弾性に富む正常な動脈は脈波伝播速度が遅く、硬化した動脈は脈波伝播速度が速くなります。
脈波伝播速度のことをPWV(PulseWaveVelocity)と呼びます。
吉村教授は動脈硬化と診断された40~61歳までの患者から、症状のない人を無作為に31名選び、毎日300mgのビタミンEを投与しました。
比較群として32名の対照群を作りました。
その結果、ビタミンE摂取群は1年後に脈波が平均毎秒34cm遅くなり、2年後は平均毎秒26cm遅くなりました。
非摂取群は1年後に毎秒21cm速くなり、2年後には毎秒45cm速くなりました。
つまりビタミンEの摂取により、動脈硬化が改善され、血管が若返ったわけです。
非摂取群は順調に?動脈硬化が進行したということです。
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