ビタミンCの効果#1
掲載日:2019.12.26
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もっとも知られているビタミンと言えば、ビタミンCではないでしょうか。
本来の名前は「アスコルビン酸」です。「スコルビ」が壊血病という意味で、それを防ぐ酸ということで、このように命名されました。
筆者がビタミンの効果を実感したのも、ビタミンCによるものでした。
小学生の頃から右手の中指と薬指、小指にイボがあり、液体窒素や「スピール膏」などでも取れず、諦めていたところにビタミンCを摂取したところ、ものの数ヶ月で全てポロリと取れてしまったのです。
その冬には風邪を引きにくくなったことも実感し、一気にビタミン信者となりました。
ビタミンCの作用はあまりに多岐に渡ってすべてを紹介するのは難しいのですが、代表的なものだけでも解説していくことにしましょう。
カラダでの主な作用:「コラーゲン」を作り、肌や爪を綺麗にする。免疫力を強くして、病気に罹りにくくする。コレステロールを下げる。発ガン物質からカラダを守る。アレルギーの症状を緩やかにする。肝臓の機能を強化するなど。
不足すると:肌や爪が荒れ、歯茎から出血しやすくなる。風邪をひきやすくなる。怪我の治りが悪くなるなど。
摂り過ぎると:多く摂ったとしても尿に排出されてしまうため、副作用の心配は要らない。
多く含む食品:柑橘類、野菜類、トマト、メロン、サツマイモ、ジャガイモ、ピーマンなど。
本来の名前は「アスコルビン酸」です。「スコルビ」が壊血病という意味で、それを防ぐ酸ということで、このように命名されました。
筆者がビタミンの効果を実感したのも、ビタミンCによるものでした。
小学生の頃から右手の中指と薬指、小指にイボがあり、液体窒素や「スピール膏」などでも取れず、諦めていたところにビタミンCを摂取したところ、ものの数ヶ月で全てポロリと取れてしまったのです。
その冬には風邪を引きにくくなったことも実感し、一気にビタミン信者となりました。
ビタミンCの作用はあまりに多岐に渡ってすべてを紹介するのは難しいのですが、代表的なものだけでも解説していくことにしましょう。
カラダでの主な作用:「コラーゲン」を作り、肌や爪を綺麗にする。免疫力を強くして、病気に罹りにくくする。コレステロールを下げる。発ガン物質からカラダを守る。アレルギーの症状を緩やかにする。肝臓の機能を強化するなど。
不足すると:肌や爪が荒れ、歯茎から出血しやすくなる。風邪をひきやすくなる。怪我の治りが悪くなるなど。
摂り過ぎると:多く摂ったとしても尿に排出されてしまうため、副作用の心配は要らない。
多く含む食品:柑橘類、野菜類、トマト、メロン、サツマイモ、ジャガイモ、ピーマンなど。
免疫強化作用
「風邪にはビタミンC!」というのは、もはや決まり文句です。
しかし、なぜビタミンCが風邪に効果をもたらすのでしょうか。
免疫には先天的に備わったものと、後天的に獲得されたものがあります。
風邪を引いても自然に治るのは、先天的な免疫のおかげです。
いっぽうで麻疹や風疹、BCGのワクチンが効くのは、後天的な免疫のおかげです。
風邪を引くと鼻水や咳、くしゃみが出ます。
これらの反応は異物を除去するためのもので、これも先天的な免疫の一つです。鼻腔や気道には粘膜があり、ウイルスや雑菌と闘う最前線となります。
ウイルスや雑菌が最前線を突破すると、今度は好中球やマクロファージ、NK細胞が出動します。
これらはナパーム弾が敵を一掃するように、自分にとって異物だと判断したものは全て排除します。
ここまでが先天的な免疫で、これを「自然免疫」と呼びます。
自然免疫を突破されると、今度は後天的な免疫の出番です。これは「獲得免疫」と呼びます。
獲得免疫ではリンパ球(T細胞やB細胞)が活躍します。これらは相手を一つ一つ個別に認識し、スナイパーのように敵を葬り去っていきます。
ここまでに出てきたマクロファージやNK細胞は、「インターフェロン」によって増加します。
またインターフェロンにはPKRと呼ばれる酵素を増やしてウィルスタンパクの翻訳を阻害したり、2-5A合成酵素を活性化してウイルスのRNAを分解したりする作用もあって、これらにより抗ウイルス作用を発揮します。
このインターフェロンを増やしてくれる作用が、ビタミンCにあるのです。(※42,※43,※44,※45)免疫を強化するわけですから、風邪やインフルエンザだけでなく、感染症全般に幅広い効果をもたらしてくれます。
※42: Vitamin C Is an Essential Factor on the Anti-viral Immune Responses through the Production of Interferon-α/ β at the Initial Stage of Influenza A Virus (H 3 N 2) Infection. Immune Netw. 2013 Apr; 13( 2): 70-4. doi: 10. 4110/ in. 2013. 13. 2. 70. Epub 2013 Apr 30.
※43: Enhanced interferon response to murine leukemia virus by ascorbic acid. Infect Immun. 1974 Aug; 10( 2): 409-10.
※44:Enhancement of interferon production by poly( rI)- poly( rC) in mouse cell cultures by ascorbic acid Nature. 1975 Apr 10; 254( 5500): 531-2.
※45: The possible role of mega-ascorbate in the endogenous synthesis of interferon. Med Hypotheses. 1980 Mar; 6( 3): 309-14.
しかし、なぜビタミンCが風邪に効果をもたらすのでしょうか。
免疫には先天的に備わったものと、後天的に獲得されたものがあります。
風邪を引いても自然に治るのは、先天的な免疫のおかげです。
いっぽうで麻疹や風疹、BCGのワクチンが効くのは、後天的な免疫のおかげです。
風邪を引くと鼻水や咳、くしゃみが出ます。
これらの反応は異物を除去するためのもので、これも先天的な免疫の一つです。鼻腔や気道には粘膜があり、ウイルスや雑菌と闘う最前線となります。
ウイルスや雑菌が最前線を突破すると、今度は好中球やマクロファージ、NK細胞が出動します。
これらはナパーム弾が敵を一掃するように、自分にとって異物だと判断したものは全て排除します。
ここまでが先天的な免疫で、これを「自然免疫」と呼びます。
自然免疫を突破されると、今度は後天的な免疫の出番です。これは「獲得免疫」と呼びます。
獲得免疫ではリンパ球(T細胞やB細胞)が活躍します。これらは相手を一つ一つ個別に認識し、スナイパーのように敵を葬り去っていきます。
ここまでに出てきたマクロファージやNK細胞は、「インターフェロン」によって増加します。
またインターフェロンにはPKRと呼ばれる酵素を増やしてウィルスタンパクの翻訳を阻害したり、2-5A合成酵素を活性化してウイルスのRNAを分解したりする作用もあって、これらにより抗ウイルス作用を発揮します。
このインターフェロンを増やしてくれる作用が、ビタミンCにあるのです。(※42,※43,※44,※45)免疫を強化するわけですから、風邪やインフルエンザだけでなく、感染症全般に幅広い効果をもたらしてくれます。
※42: Vitamin C Is an Essential Factor on the Anti-viral Immune Responses through the Production of Interferon-α/ β at the Initial Stage of Influenza A Virus (H 3 N 2) Infection. Immune Netw. 2013 Apr; 13( 2): 70-4. doi: 10. 4110/ in. 2013. 13. 2. 70. Epub 2013 Apr 30.
※43: Enhanced interferon response to murine leukemia virus by ascorbic acid. Infect Immun. 1974 Aug; 10( 2): 409-10.
※44:Enhancement of interferon production by poly( rI)- poly( rC) in mouse cell cultures by ascorbic acid Nature. 1975 Apr 10; 254( 5500): 531-2.
※45: The possible role of mega-ascorbate in the endogenous synthesis of interferon. Med Hypotheses. 1980 Mar; 6( 3): 309-14.
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