【屈強インタビュー】#33 "燃える闘魂" 佐野遼太郎
掲載日:2026.10.04
撮影:りゅう様 @ryu_m_27
2026年JBBF愛知県ボディビル選手権大会にてMr.愛知に輝き、ジュラシック木澤選手からの推薦を受けた同年のジュラシックカップではオープンクラス3位、1on1のバトルオブボディビルディング準優勝などの実績を持つ佐野遼太郎選手。トレーニングに対する独自の美学をはじめ、成長の秘訣と今後の展望ついて伺った。
普段のトレーニング環境
普段は地元の24時間ジム「フィットイージー」でトレーニングをしています。岐阜に本社を構える上場企業で東海地方に広く展開しており、自宅から車で20分圏内に5店舗ほどあるため、使い分けながら回るように利用しています。
加えて、「ジュラシック木澤」こと木澤大祐選手が運営する「ジュラシックアカデミー」の土日会員でもあり、週に一度、車で1時間強かけて通っています。主にレッグエクステンションや旧サイベックスのハックスクワットを目的に利用しており、脚の日はそちらでやり込んでいます。
加えて、「ジュラシック木澤」こと木澤大祐選手が運営する「ジュラシックアカデミー」の土日会員でもあり、週に一度、車で1時間強かけて通っています。主にレッグエクステンションや旧サイベックスのハックスクワットを目的に利用しており、脚の日はそちらでやり込んでいます。
普段の生活や仕事に関して
住居兼仕事場で仕事をしています。通勤時間等は特にありません。
勤務時間は9:00〜17:00で、土日が休みです。空調管理のない環境での屋外作業が多く、重たいものを扱うことも頻繁にあるため、特に夏場は体力をかなり消耗します。
昨今のボディビルダーにはオフィスワーカー層が多い印象ですが、私の場合は日中の肉体労働があるため、疲労管理には細心の注意を払っています。身体づくりとは直接結びつかない作業内容のため、相乗効果が得られないのが目下の悩みです(笑)
勤務時間は9:00〜17:00で、土日が休みです。空調管理のない環境での屋外作業が多く、重たいものを扱うことも頻繁にあるため、特に夏場は体力をかなり消耗します。
昨今のボディビルダーにはオフィスワーカー層が多い印象ですが、私の場合は日中の肉体労働があるため、疲労管理には細心の注意を払っています。身体づくりとは直接結びつかない作業内容のため、相乗効果が得られないのが目下の悩みです(笑)
撮影:りゅう様 @ryu_m_27
日頃のトレーニングメニューに関して
・基本ルーティン: 胸 → 背中 → 肩 → 腕 → 脚(週2回オフを入れた5分割)
・トレーニング時間: 通常は2〜2.5時間程度。週末の脚のトレーニングは3時間を超えることが多いです。
分割の並びは固定せず、3ヶ月周期ほどで入れ替えながら試しています。土曜日に脚のトレーニングをまるごと持ってくることが多いため、金曜日は完全オフに充て、食事をしっかり摂り睡眠時間をより長くとることで、翌日の高ボリュームなセッションに耐えうるコンディションを整えています。
・トレーニング時間: 通常は2〜2.5時間程度。週末の脚のトレーニングは3時間を超えることが多いです。
分割の並びは固定せず、3ヶ月周期ほどで入れ替えながら試しています。土曜日に脚のトレーニングをまるごと持ってくることが多いため、金曜日は完全オフに充て、食事をしっかり摂り睡眠時間をより長くとることで、翌日の高ボリュームなセッションに耐えうるコンディションを整えています。
トレーニングを行う上で重要視している事
とにかく常に同じ熱量を維持し、走り続けることが重要だと考えています。
元々トライアスロンをやっていたこともあり、ボディビル競技をマラソンのような感覚で捉えています。日々のリズムを崩さず、常に健全な精神状態を保ち、決めたことを淡々と完遂し続けること。「自分との約束を果たし続けること」こそが何より肝要だと考えています。
元々トライアスロンをやっていたこともあり、ボディビル競技をマラソンのような感覚で捉えています。日々のリズムを崩さず、常に健全な精神状態を保ち、決めたことを淡々と完遂し続けること。「自分との約束を果たし続けること」こそが何より肝要だと考えています。
優先したい種目と優先度の低い種目
続けることが肝要だと考えているため、いわゆる「攻撃力が高い(ハイリスクだが筋肥大に効果的)」と言われる種目はあえて外しています。怪我とのトレードオフだと捉えており、不可逆的な筋損傷以上のリスクが想像できるものは避けるようにしています。
2〜3年で急激に大きくなるような短期的な競技生活は想定しておらず、より長期的な競技シーンを見据えているため、まずは大きな怪我をしないことを最優先に考えています。
2〜3年で急激に大きくなるような短期的な競技生活は想定しておらず、より長期的な競技シーンを見据えているため、まずは大きな怪我をしないことを最優先に考えています。
撮影:りゅう様 @ryu_m_27
トレーニング方針の変更点
以前はプログレッシブ・オーバーロードを絶対視し、栄養・サプリ・ギアを万全に整えては、挙上重量の更新ばかりを追い求めていました。
また、柔道をやっていた頃に巻き込み技を得意としていた影響で、体幹に重心を集約させる動きの癖があります。当時は力を身体の中心に集め、一個の玉になったようなイメージで動作させていました。
意識が大きく変わったのは、昨年末から始めた週1回のマシンピラティスのパーソナルと、並行して取り組んでいるコンディショニングです。可動域が広がり、筋肉の分離動作が適切に行えるようになると、比較的軽めのアイソレーション種目でも十分に筋肥大の刺激を与えられると今更ながら実感しました。
この気づきを経て、現在はBIG3などの最大重量を盲目的に追うスタイルからシフトしています。もちろん重量を扱うことの重要性も理解した上で、現在は身体機能の向上を狙った種目も積極的に取り入れています。
また、柔道をやっていた頃に巻き込み技を得意としていた影響で、体幹に重心を集約させる動きの癖があります。当時は力を身体の中心に集め、一個の玉になったようなイメージで動作させていました。
意識が大きく変わったのは、昨年末から始めた週1回のマシンピラティスのパーソナルと、並行して取り組んでいるコンディショニングです。可動域が広がり、筋肉の分離動作が適切に行えるようになると、比較的軽めのアイソレーション種目でも十分に筋肥大の刺激を与えられると今更ながら実感しました。
この気づきを経て、現在はBIG3などの最大重量を盲目的に追うスタイルからシフトしています。もちろん重量を扱うことの重要性も理解した上で、現在は身体機能の向上を狙った種目も積極的に取り入れています。
コンディショニングやケアに関して
週に一度マシンピラティスに通っています。
トレーニング前のコンディショニングとしては、フォームローラーやストレッチポールを使い、10分ほど脊柱周りや筋膜のリリースを行っています。また、自宅ではマッサージガンも活用しています。
トレーニング前のコンディショニングとしては、フォームローラーやストレッチポールを使い、10分ほど脊柱周りや筋膜のリリースを行っています。また、自宅ではマッサージガンも活用しています。
日頃の食事の意識と摂取カロリー
以前はジャンクフードもよく口にし、食事内容をあまり気にしないスタンスでした。今年まではオフ期に日々5,000〜6,000kcalを摂取し、常に強い膨満感を抱えている状態で、体重を20kg以上増やして100kgを超えることもありました。
しかし、年齢的に糖尿病をはじめとする各種生活習慣病のリスクが高まってきたことや、常に胃が膨らんでいる状態がリブフレアを助長している懸念もあるため、今年からは増量もリーンを意識し、3,000〜4,000kcal程度へと大幅に見直して進める計画です。
しかし、年齢的に糖尿病をはじめとする各種生活習慣病のリスクが高まってきたことや、常に胃が膨らんでいる状態がリブフレアを助長している懸念もあるため、今年からは増量もリーンを意識し、3,000〜4,000kcal程度へと大幅に見直して進める計画です。
減量方法と方針
減量は7〜8ヶ月間のスパンを確保し、月3kgペースで年間20kg強の脂肪を落としていきます。
食事管理アプリ「MacroFactor」を活用し、平時(月〜土)の食材は鶏胸肉、納豆、キムチ、白米に固定。日曜のみメンテナンスカロリーを目安に好きなもの(主に寿司)を食べるサイクルです。
また、今シーズンからはGoogle Fitbitで実消費カロリーをモニタリングし、「消費カロリーマイナス1,000kcal」を摂取目安に設定しています。固定のカロリー上限をあらかじめ定めるのではなく、「今日の消費が2,800kcalなら摂取は1,800kcal」というように、日々の実活動量に応じて摂取カロリーを着地させるフレキシブルなアプローチをとっています。
食事管理アプリ「MacroFactor」を活用し、平時(月〜土)の食材は鶏胸肉、納豆、キムチ、白米に固定。日曜のみメンテナンスカロリーを目安に好きなもの(主に寿司)を食べるサイクルです。
また、今シーズンからはGoogle Fitbitで実消費カロリーをモニタリングし、「消費カロリーマイナス1,000kcal」を摂取目安に設定しています。固定のカロリー上限をあらかじめ定めるのではなく、「今日の消費が2,800kcalなら摂取は1,800kcal」というように、日々の実活動量に応じて摂取カロリーを着地させるフレキシブルなアプローチをとっています。
現在摂っているサプリメント
・ワークアウトドリンク: アミコン、CCD等のデキストリン、クレアチン、ぬちまーす
・ベースサプリメント: BCAA、マルチビタミン、ホエイプロテイン、亜鉛、オメガ3
・ 腸内環境対策: プロバイオティクス、エビオス錠
・リカバリー: アシュワガンダ、グルタミン
・ベースサプリメント: BCAA、マルチビタミン、ホエイプロテイン、亜鉛、オメガ3
・ 腸内環境対策: プロバイオティクス、エビオス錠
・リカバリー: アシュワガンダ、グルタミン
最近の気づきや発見
トップ選手はまた別かもしれませんが、自分が主戦場としているブロック大会レベルでは、トレーニング理論や栄養学と同じくらい、あるいはそれ以上に「メンタルゲーム」の側面が大きいと、日々各選手のSNSを見ながら実感しています。感情に流されず、いかに自分自身をコントロールし、自分にとっての良き伴走者であり続けられるか。それこそがこの競技の要だと感じます。
好きな漫画『HUNTER×HUNTER』のバトルシーンに、戦いの本質を悟ったキャラクターが「勘違いしていたな。これは肉体ではなく、心を摘む闘い」と語る場面があるのですが、これを目にするたびにボディビル競技を連想してしまいます。かつてアーノルド・シュワルツェネッガーが仕掛けたようなマインドゲーム戦術と違い、JBBFでは相手競技者から直接心理的攻撃を仕掛けられることはありません。しかし、だからこそ「常に内なる自分という敵と対峙し続ける闘い」なのだと強く思います。
好きな漫画『HUNTER×HUNTER』のバトルシーンに、戦いの本質を悟ったキャラクターが「勘違いしていたな。これは肉体ではなく、心を摘む闘い」と語る場面があるのですが、これを目にするたびにボディビル競技を連想してしまいます。かつてアーノルド・シュワルツェネッガーが仕掛けたようなマインドゲーム戦術と違い、JBBFでは相手競技者から直接心理的攻撃を仕掛けられることはありません。しかし、だからこそ「常に内なる自分という敵と対峙し続ける闘い」なのだと強く思います。
今後の課題や目標、方向性について
身体的な課題としては、強固な体幹部に対して細い上肢の強化、リブフレア改善によるミッドセクションのシェイプ、そして内転筋群の強化を念頭に置いています。
もちろんディテールは徹底して磨いていきますが、私の特徴でもある「冷蔵庫感」は愛すべき個性と捉え、今後も仕上がり体重を伸ばしていく施策をとるつもりです。
来年は西日本選手権などのブロック大会へも出場する予定ですが、日本クラス別85kg以下級を第一目標に掲げ、サイズ感で負けない身体作りを目指します。順位もモチベーションとして大切ですが、一番の主題は「印象に残る選手になること」。自分の身体を通じて、見る人の心に何か打つものを表現できたらと考えています。
もちろんディテールは徹底して磨いていきますが、私の特徴でもある「冷蔵庫感」は愛すべき個性と捉え、今後も仕上がり体重を伸ばしていく施策をとるつもりです。
来年は西日本選手権などのブロック大会へも出場する予定ですが、日本クラス別85kg以下級を第一目標に掲げ、サイズ感で負けない身体作りを目指します。順位もモチベーションとして大切ですが、一番の主題は「印象に残る選手になること」。自分の身体を通じて、見る人の心に何か打つものを表現できたらと考えています。
読者へひとこと
諦めが悪い男です。今後ともよろしくお願いします。
取材:せきぐち
取材:せきぐち









