一般社団法人スポーツを止めるな1252プロジェクト「女性アスリートコンディショニング」研修会 (伊藤華英さん・泉建史さん登壇)日本オリンピックミュージアム
掲載日:2026.03.10
1252プロジェクトは、女性アスリートが抱える「生理×スポーツ」の課題に対しトップアスリートの経験や医療・教育分野の専門的知見をもって向き合う教育/情報発信プロジェクト。2020年に設立され、スポーツを通じた社会課題解決に取り組む「一般社団法人スポーツを止めるな」の活動の一つである。
2026年1月31日、JOC(日本オリンピック委員会)が運営する日本で唯一のオリンピック専門の博物館である日本オリンピックミュージアム(JOM/東京都新宿区霞ヶ丘)にて開催されたスポーツ指導者向け研修会「生理の正しい知識と女性アスリートの支援について」の内容をハイライトで紹介。
2026年1月31日、JOC(日本オリンピック委員会)が運営する日本で唯一のオリンピック専門の博物館である日本オリンピックミュージアム(JOM/東京都新宿区霞ヶ丘)にて開催されたスポーツ指導者向け研修会「生理の正しい知識と女性アスリートの支援について」の内容をハイライトで紹介。
講師紹介
伊藤華英(いとう はなえ)先生
元競泳日本代表選手、一般社団法人スポーツを止めるな代表理事、1252プロジェクトリーダー、博士(健康科学)、マットピラティスコーチのライセンスを取得、競泳のオリンピアン(北京五輪、ロンドン五輪2大会出場)、2008年は背泳ぎ日本新記録を樹立。現役引退後はアスリートの視点からスポーツの地位向上・発展のために活動、2021年からは「1252プロジェクト」でスポーツに取り組む学生らに生理の正しい知識や理解を広げる活動に取り組んでいる。アスリートやスポーツに関する社会貢献活動のロールモデル「HEROs AWARD2023」アスリート部門を受賞。書籍 『これからの人生と生理を考える』 (山川出版社)。1252女性アスリートコンディショニングエキスパート検定』(東洋館出版社)監修、講演活動など多数。
https://spo-tome.com/about/members/
元競泳日本代表選手、一般社団法人スポーツを止めるな代表理事、1252プロジェクトリーダー、博士(健康科学)、マットピラティスコーチのライセンスを取得、競泳のオリンピアン(北京五輪、ロンドン五輪2大会出場)、2008年は背泳ぎ日本新記録を樹立。現役引退後はアスリートの視点からスポーツの地位向上・発展のために活動、2021年からは「1252プロジェクト」でスポーツに取り組む学生らに生理の正しい知識や理解を広げる活動に取り組んでいる。アスリートやスポーツに関する社会貢献活動のロールモデル「HEROs AWARD2023」アスリート部門を受賞。書籍 『これからの人生と生理を考える』 (山川出版社)。1252女性アスリートコンディショニングエキスパート検定』(東洋館出版社)監修、講演活動など多数。
https://spo-tome.com/about/members/
泉建史(いずみ たけし)先生
フィジカルトレーナー/フィジカルコーチ、日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ、ナショナルチーム・フィジカルコーディネーター、米国スポーツ医学会認定 運動生理学士(ACSM/EP-C)。NSCAジャパン最優秀指導者賞受賞。ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点エリア医・科学サポートプロジェクト委員、近年は東京2020、パリ2024、ロサンゼルス2028世代(採点系競技、審美系競技など複数の五輪競技)を担当、プロスポーツではJRA日本中央競馬会・競馬学校・トレーニングセンター騎手実践課程フィジカル育成を担当。東大阪市ではスポーツ教育アドバイザーとして活動、国際的な組織のNSCAジャパンのエリアディレクターとして後進の教育にも力を注ぐ。『1252女性アスリートコンディショニングエキスパート検定』(東洋館出版社)運動処方パート執筆、SDGs活動など多数。
https://the-ans.jp/course/445893/3/
フィジカルトレーナー/フィジカルコーチ、日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ、ナショナルチーム・フィジカルコーディネーター、米国スポーツ医学会認定 運動生理学士(ACSM/EP-C)。NSCAジャパン最優秀指導者賞受賞。ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点エリア医・科学サポートプロジェクト委員、近年は東京2020、パリ2024、ロサンゼルス2028世代(採点系競技、審美系競技など複数の五輪競技)を担当、プロスポーツではJRA日本中央競馬会・競馬学校・トレーニングセンター騎手実践課程フィジカル育成を担当。東大阪市ではスポーツ教育アドバイザーとして活動、国際的な組織のNSCAジャパンのエリアディレクターとして後進の教育にも力を注ぐ。『1252女性アスリートコンディショニングエキスパート検定』(東洋館出版社)運動処方パート執筆、SDGs活動など多数。
https://the-ans.jp/course/445893/3/
登壇した伊藤華英1252代表と泉建史フィジカルコーチ(日本オリンピックミュージアム会場)
学生スポーツと生理の現状
女子学生に対する調査では68%が生理と運動パフォーマンスに関係があると答えたが、具体的な対策ができず、専門的な相談相手もいない状態が続いている。指導者に相談できると答えたのはわずか2%だった。指導者が男性であるケースも多く、スポーツ指導者の男性比率は72.5%、スポーツ団体役員の惰性比率は90.6%にまで上る。
1252プロジェクトの名称の由来は、52週(1年)のうち12週は生理による不調を感じる期間にあたることからきている。PMSの場合はもっと長い場合もある。
代表の伊藤華英氏は自身の競技生活を振り返り、我慢が美徳の風潮もあったと話す。
高校生で競泳日本代表に選出されるも、時期によりメンタルや体調、競技成績が不安定に陥ることもあった。紆余曲折を経て臨んだ2008年の北京オリンピックでは大会期間と月経が重なり、時期をずらすためにピルを服用したが体重は4~5㎏増、肌荒れ、メンタルも不安定で腹圧も入らずコンディションを崩したまま本番を迎えてしまった。それらの経験を経て、問題は月経に対して知識がないことだと気づいた。
泉氏:腹圧(骨盤底筋群・横隔膜・腹横筋・多裂筋の共収縮)が入らないと動作中にバランスが取れません。水泳では体幹部の安定性は必要不可欠ですが、その感覚がなくなってしまうのは大変なことです。
伊藤氏:お腹まわりがふんわりしたまま練習していました。結果に責任を持てる状態で本番を迎えるのがアスリートですが、その視点も足りていませんでした。
1252プロジェクトの名称の由来は、52週(1年)のうち12週は生理による不調を感じる期間にあたることからきている。PMSの場合はもっと長い場合もある。
代表の伊藤華英氏は自身の競技生活を振り返り、我慢が美徳の風潮もあったと話す。
高校生で競泳日本代表に選出されるも、時期によりメンタルや体調、競技成績が不安定に陥ることもあった。紆余曲折を経て臨んだ2008年の北京オリンピックでは大会期間と月経が重なり、時期をずらすためにピルを服用したが体重は4~5㎏増、肌荒れ、メンタルも不安定で腹圧も入らずコンディションを崩したまま本番を迎えてしまった。それらの経験を経て、問題は月経に対して知識がないことだと気づいた。
泉氏:腹圧(骨盤底筋群・横隔膜・腹横筋・多裂筋の共収縮)が入らないと動作中にバランスが取れません。水泳では体幹部の安定性は必要不可欠ですが、その感覚がなくなってしまうのは大変なことです。
伊藤氏:お腹まわりがふんわりしたまま練習していました。結果に責任を持てる状態で本番を迎えるのがアスリートですが、その視点も足りていませんでした。
女性アスリートとの接し方など抱えている課題について(グループワーク)
短時間のグループディスカッションの時間が設けられ、横に座っていた男性に話を伺った。
指導者やトレーナーのように現場に出る立場ではなく、プロの女子サッカーの運営やサポートに広く関わる方だった。同氏の見解は記事に載せて良いが名前は伏せてほしいとのことだったので約束を守りその通りにする。なお、講演の最後に名刺を頂いたが非常に高度かつ専門的な学識を持つ高名な方だったことを補足しておく。
今回は女子サッカーを業界全体でサポートする参考にすべく参加されたとのこと。
女子サッカーの現状として、情報の共有や選手のサポート形態が各クラブ単位に任されている状態でありメディカル体制のサポートがどれだけできているか、専門ドクターがいるか、またその関わり方、プロチームかそうでないかでもサポート体制が大きく異なり、業界を上げての選手へのフォローがあまりない。
最近、生理休暇(試合を休める制度)が導入されたがこの制度は女性選手からの要望によるものではない。女子サッカーはかなり硬派な印象で「我慢が美徳」の風潮とも異なり、「耐えて当然」に近い価値観が垣間見えることがある。
指導者が女性だとしても結局は自分の感覚になってしまう。他の競技や業界の動向、スポーツや生理に関係する記事にはなるべく目を通し、まだ何も始まってすらいない段階だが業界全体として選手のサポート体制を変革していく必要がある。
他の競技でも女性選手へのサポートは公にされておらず、競技団体でも一般企業でも生理休暇以上の組織的な対応の導入には至っていないように感じる。生理休暇以上になると急に診断書を求められたりすることもあり、女子サッカーが業界を上げた女性アスリートのサポートの先駆けとなれればと思って手探りで働きかけていきたい、と述べた。
※大変貴重なご見解をありがとうございます!この場をお借りして改めて感謝を。女子サッカー界の変革に賛同と応援をしております。
指導者やトレーナーのように現場に出る立場ではなく、プロの女子サッカーの運営やサポートに広く関わる方だった。同氏の見解は記事に載せて良いが名前は伏せてほしいとのことだったので約束を守りその通りにする。なお、講演の最後に名刺を頂いたが非常に高度かつ専門的な学識を持つ高名な方だったことを補足しておく。
今回は女子サッカーを業界全体でサポートする参考にすべく参加されたとのこと。
女子サッカーの現状として、情報の共有や選手のサポート形態が各クラブ単位に任されている状態でありメディカル体制のサポートがどれだけできているか、専門ドクターがいるか、またその関わり方、プロチームかそうでないかでもサポート体制が大きく異なり、業界を上げての選手へのフォローがあまりない。
最近、生理休暇(試合を休める制度)が導入されたがこの制度は女性選手からの要望によるものではない。女子サッカーはかなり硬派な印象で「我慢が美徳」の風潮とも異なり、「耐えて当然」に近い価値観が垣間見えることがある。
指導者が女性だとしても結局は自分の感覚になってしまう。他の競技や業界の動向、スポーツや生理に関係する記事にはなるべく目を通し、まだ何も始まってすらいない段階だが業界全体として選手のサポート体制を変革していく必要がある。
他の競技でも女性選手へのサポートは公にされておらず、競技団体でも一般企業でも生理休暇以上の組織的な対応の導入には至っていないように感じる。生理休暇以上になると急に診断書を求められたりすることもあり、女子サッカーが業界を上げた女性アスリートのサポートの先駆けとなれればと思って手探りで働きかけていきたい、と述べた。
※大変貴重なご見解をありがとうございます!この場をお借りして改めて感謝を。女子サッカー界の変革に賛同と応援をしております。
コンディショニングに関する教育や情報共有
泉氏:何かのイベントに体調を合わせる経験や知識はスポーツに限らず誰もが必要になるので、正しい知識を学ぶことは改めて重要です。
複数のナショナルチーム強化以外に泉氏は女性アスリートの個別強化プロジェクトで競泳アスリート(平井瑞希選手:パリ五輪・日本記録保持者・世界ジュニア記録更新)のサポートで睡眠や免疫測定の科学測定をはじめ用具を使わない簡単なセルフチェックも導入しコンディショニング教育を実施。世界で活躍する選手のロールモデルとしても注目したい。
脚下照顧(きゃっかしょうこ)、離見の見。自分の状態を客観視することが大事です。ケアやコンディショニングに関して、使い方さえちゃんと知っていれば100均のグッズ等(ボール)でも十分活用できます。遠征などでも長旅が続いた場合も体も固くなりやすいので携行を推奨しています。
パフォーマンスピラミッドとリカバリーピラミッドの観点も大事ですが今回は身体との対話について特にお話していこうと思います。
言葉に出すことで自分で気づくこともあるので、言葉にしていく第一歩として「今日のコンディション」を聞いてみます。
言葉に出すことで自分で気づくこともあるので、言葉にしていく第一歩として「今日のコンディション」を聞いてみます。
例えばペインスケールで痛みの度合いを共有できます。どこか痛みがある場合「ほんの少し痛い」が1、「耐えられないほど痛い」が10だとすれば、今どの程度の痛みなのかを知ることができます。疲労度や熟睡度、食欲や主観的な運動強度でも同じ使い方ができます。
数字に置き換えたり、言葉にすることはジュニア世代(小学校高学年)でもできるのでぜひ使ってみてほしいです。
数字に置き換えたり、言葉にすることはジュニア世代(小学校高学年)でもできるのでぜひ使ってみてほしいです。
休養に関しても重要です。休養学はどうリカバリーしていくかという分野で、それぞれの特性から生理的休養、心理的休養、社会的休養の三つに分かれます。
生理的休養:身体的休息、運動、栄養など
心理的休養:趣味、娯楽、自然、コミュニケーションなど
社会的休養:身を置く環境や外部環境の変化や改善
一口に休むといってもこうした分類を知ることや共通言語を持つことも大事です。どのような休養をしているかを対話することをおススメします。
生理的休養:身体的休息、運動、栄養など
心理的休養:趣味、娯楽、自然、コミュニケーションなど
社会的休養:身を置く環境や外部環境の変化や改善
一口に休むといってもこうした分類を知ることや共通言語を持つことも大事です。どのような休養をしているかを対話することをおススメします。
スクリーニングも兼ねて身体と対話していきます。これは実際に動いてみないとわからないのですが、手を後ろで近づけてみたり、首を上下や左右に動かしたり、座ったまま上半身を左右に捻ってみたり。その場ですぐできる動きがほとんどです。静止状態の姿勢も含めて、日常的な姿勢の取り方は目線の位置や心理的な影響も大きく受けます。
女性アスリートの三主徴(エネルギー不足・無月経・骨粗鬆症)
2014年、国際オリンピック委員会はスポーツにおける相対的エネルギー不足(REDs:Relative Energy Deficiency in Sport)の概念を提唱。消費エネルギーに対して摂取エネルギーが不足した利用可能エネルギー不足(LEA:Low Energy Availability)状態は健康障害やパフォーマンス低下を引き起こす。無月経、疲労骨折、貧血、免疫力低下、メンタル不調などが生じ、男女問わず、特に持久系や審美系競技で発生しやすい。
無月経はLEAのサイン。LEA状態だと生体機能の維持が優先されるため排卵が抑制され、長期間の低エストロゲン状態は全身の生理的機能に悪影響を与える可能性もある。
LEAの定義は「1日の利用可能エネルギーが除脂肪量1㎏あたり30kcal未満」。必ず全てのアスリートのLEAをスクリーニングできる指標ではないが、現実的な指標の一つとして参考になる。成長期においては身長が伸びたら必要なエネルギー量も増えるので定期的なモニタリングが推奨される。
伊藤氏:選手の様子がおかしいと気づいたときにどう声かけするかも大事です。デリケートな話題のため普段から信頼関係を築くことが必要です。自分は頑張りすぎて無月経なんだ、と思い込んでしまっている選手もいます。
無月経はLEAのサイン。LEA状態だと生体機能の維持が優先されるため排卵が抑制され、長期間の低エストロゲン状態は全身の生理的機能に悪影響を与える可能性もある。
LEAの定義は「1日の利用可能エネルギーが除脂肪量1㎏あたり30kcal未満」。必ず全てのアスリートのLEAをスクリーニングできる指標ではないが、現実的な指標の一つとして参考になる。成長期においては身長が伸びたら必要なエネルギー量も増えるので定期的なモニタリングが推奨される。
伊藤氏:選手の様子がおかしいと気づいたときにどう声かけするかも大事です。デリケートな話題のため普段から信頼関係を築くことが必要です。自分は頑張りすぎて無月経なんだ、と思い込んでしまっている選手もいます。
PMS(月経前症候群)
PMSは月経の始まる3~10日前に出現し、月経が始まると消失・軽減する身体的、精神的症状のこと。国内のトップアスリートの調査では70.3%にPMSがみられ、最も多いのはイライラや体重増加(水分を溜めやすくなる時期でもある)。
OC、LEPなどの低用量ピルの服用やプロゲスチン製剤の使用を検討する。
プロゲスチン製剤はOC、LEPよりも血栓症のリスクが低く、なおかつ同等の効果があるとされ、月経困難症や子宮内膜症の治療に広く使われている。休薬期間なく継続した服用により月経を起こさない点でOC、LEPと異なる。
副作用などによりOC、LEPやプロゲスチン製剤の継続服用が難しい場合には子宮内に持続的にプロゲスチンを放出するミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)を使用することもできる。
OC、LEPなどの低用量ピルの服用やプロゲスチン製剤の使用を検討する。
プロゲスチン製剤はOC、LEPよりも血栓症のリスクが低く、なおかつ同等の効果があるとされ、月経困難症や子宮内膜症の治療に広く使われている。休薬期間なく継続した服用により月経を起こさない点でOC、LEPと異なる。
副作用などによりOC、LEPやプロゲスチン製剤の継続服用が難しい場合には子宮内に持続的にプロゲスチンを放出するミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)を使用することもできる。
月経と運動パフォーマンス
そもそも月経周期とパフォーマンスに関して詳細に比較した報告が少なく、指針が示されていないのが現状。その中でも持久系アスリート140名を対象とした調査では、月経期において約50%が「最も主観的体力が悪い」、約30%が「最も主観的パフォーマンスが悪い」と回答している。また、最大跳躍力のような筋パワーは月経随伴症状を伴わない場合は変化はないが、月経随伴症状を伴う場合のみ低下することが示されている。
自己盲点の発見とコミュニケーション
指導者はアスリートからの情報をどう受けるかも極めて重要だ。カウンセリングマインドを心がけ、傾聴、共感、受容の技術を磨きつつ自身に対しても内省的な態度も求められる。アスリートとのコミュニケーションの前にまずは自分自身とのコミュニケーション行い、自己盲点に気付き自己発見的に学ぶことが大切である。
女子アスリートへのコーチングにおいては、特に念頭に置くべきなのは月経である。
選手自身が自分の身体の状態やコンディションを把握することが大切であり、そのために基礎体温や月経周期、体重などのデータを記録しておくよう指導することが重要。
また、選手から質問や助言を求められた際に、指導者自身が相談できる専門家や医療機関を持っておくことが望ましい。
男性指導者が女性アスリートの指導を指導する場合はコミュニケーションが必ずしも十分でない現状がある。より良いコミュニケーションの実現には、女子アスリートが指導者に対して自身の特徴を理解してもらうよう働きかけるとともに、スポーツハラスメント根絶のためにも主体的な関わりが重要になる。
指導者とのコミュニケーションやチーム内での人間関係が競技力にも影響を与える可能性もあるため、指導者は選手から見て公平かつ公正と感じられるシステムをつくる工夫をすることが望ましい。信頼関係があったとしても、指導者の何気ない一言により選手が傷つく可能性もあるため言葉選びには注意が必要である。
伊藤氏:身体の相談をしたら負けな気すらしていて、弱いところを人に見せるのはアスリートとして怖かったというのもありました。チームだと特に、メンタルが弱いと判断されてしまうことで代表の出場枠に入りにくくなる懸念もありました。
最後に、YouTubeで色んなトップアスリートに話を伺っているのでぜひ見てください。SNSでも情報提供をしてます。多角的な視点から必要な知識を学ぶ検定もあります。
競技生活を長く健康的に続けるためにも、選手も指導者も正しい知識を持って取り組んで行ければと思います。本日はありがとうございました。
女子アスリートへのコーチングにおいては、特に念頭に置くべきなのは月経である。
選手自身が自分の身体の状態やコンディションを把握することが大切であり、そのために基礎体温や月経周期、体重などのデータを記録しておくよう指導することが重要。
また、選手から質問や助言を求められた際に、指導者自身が相談できる専門家や医療機関を持っておくことが望ましい。
男性指導者が女性アスリートの指導を指導する場合はコミュニケーションが必ずしも十分でない現状がある。より良いコミュニケーションの実現には、女子アスリートが指導者に対して自身の特徴を理解してもらうよう働きかけるとともに、スポーツハラスメント根絶のためにも主体的な関わりが重要になる。
指導者とのコミュニケーションやチーム内での人間関係が競技力にも影響を与える可能性もあるため、指導者は選手から見て公平かつ公正と感じられるシステムをつくる工夫をすることが望ましい。信頼関係があったとしても、指導者の何気ない一言により選手が傷つく可能性もあるため言葉選びには注意が必要である。
伊藤氏:身体の相談をしたら負けな気すらしていて、弱いところを人に見せるのはアスリートとして怖かったというのもありました。チームだと特に、メンタルが弱いと判断されてしまうことで代表の出場枠に入りにくくなる懸念もありました。
最後に、YouTubeで色んなトップアスリートに話を伺っているのでぜひ見てください。SNSでも情報提供をしてます。多角的な視点から必要な知識を学ぶ検定もあります。
競技生活を長く健康的に続けるためにも、選手も指導者も正しい知識を持って取り組んで行ければと思います。本日はありがとうございました。
質疑応答(特別に)
講演終了後、どうにか無理をきいて頂き特別に本サイト向けに質疑応答の機会を頂いた。
Q:ボディビルでは絞りが競技成績に直結する。女性ビルダ―においても極限まで皮膚や脂肪を薄くしたいが生理も止めたくない。この点を両立させるためにはどうすべきか。
泉氏:自身の身体がオーバートレーニング症候群になっているか知ることは大切なので毎日のコンディションチェックは推進します。またアメリカスポーツ医学会のFATに沿ったガイドやメディカルチェックでフェリチンの数値をまずは把握することで身体づくりに向き合いやすくなります。
伊藤氏:生理が止まる原因が明確ではあるのですが、最終的に生理が止まってしまっては結局あまり意味がありません。場合によっては医療機関を受診して投薬を行うことが推奨されますが、薬も合う合わないがあるためどの薬が良いのかを見極めるには時間がかかってしまうため、その点も見据えて計画的に取り組むことが大事だと思います。
※予定時間を過ぎていたにも関わらずありがとうございました!
Q:ボディビルでは絞りが競技成績に直結する。女性ビルダ―においても極限まで皮膚や脂肪を薄くしたいが生理も止めたくない。この点を両立させるためにはどうすべきか。
泉氏:自身の身体がオーバートレーニング症候群になっているか知ることは大切なので毎日のコンディションチェックは推進します。またアメリカスポーツ医学会のFATに沿ったガイドやメディカルチェックでフェリチンの数値をまずは把握することで身体づくりに向き合いやすくなります。
伊藤氏:生理が止まる原因が明確ではあるのですが、最終的に生理が止まってしまっては結局あまり意味がありません。場合によっては医療機関を受診して投薬を行うことが推奨されますが、薬も合う合わないがあるためどの薬が良いのかを見極めるには時間がかかってしまうため、その点も見据えて計画的に取り組むことが大事だと思います。
※予定時間を過ぎていたにも関わらずありがとうございました!
取材・文 せきぐち








